妹都市関係を解消」
大阪市長

大阪市の吉村市長は、慰安婦問題を象徴する少女像などの寄贈を受け入れたアメリカ・サンフランシスコ市との関係について、「高度な信頼関係があって初めて成り立つものだ」として、姉妹都市関係を解消することを最終的に決めました。
大阪市の吉村市長は、およそ60年にわたって姉妹都市の関係を続けてきたサンフランシスコ市の前の市長が、慰安婦問題を象徴する少女像や碑文の寄贈を受け入れたことから、去年、姉妹都市の解消を決めました。
こうした中、サンフランシスコ市では、ことし7月に新しい市長が就任し、吉村市長は公開書簡で、少女像などを公共物としないならば、姉妹都市関係の継続を望んでいるとした上で、寄贈の受け入れを続けるかどうか、9月末までに回答するよう求めました。
しかし、期限までにサンフランシスコ市側から回答がなかったことから、吉村市長は、2日、姉妹都市の関係を解消することを最終的に決め、文書で通知したということです。
吉村市長は、記者団に対し、「姉妹都市は高度な信頼関係があって初めて成り立つものだ。サンフランシスコ市が史実に基づかないものを公共物として積極的に受け入れたことは非常に残念だ」と述べました。