産性ない」擁護に
新潮社内から批判ツイート

新潮社の月刊誌が、性的マイノリティーの人たちは「生産性」がないなどとする自民党の杉田水脈衆議院議員の論考を擁護する特集を組んだことに対し、同じ新潮社の別の編集部がこれを批判するツイートを次々と発信し、ネット上で多くの意見が出ています。

新潮社の月刊誌「新潮45」は、ことし7月に発売された号に、LGBTと呼ばれる性的マイノリティーの人たちについて「子どもを作らない、つまり『生産性』がない」などと記した自民党の杉田水脈衆議院議員の論考を掲載し、18日発売された最新号では、論考への非難に反論する特集を組んでいます。

これに対し、同じ新潮社の文芸書の編集部が主に使っているツイッターでは、「良心に背く出版は、殺されてもせぬ事」という創業者の言葉を冒頭に固定して紹介したうえで、最新号の特集に対する作家の批判などを次々とリツイートしています。

これについてネット上では「社内でも義憤に駆られている人がいる証拠だと思う」といった応援のコメントのほか、「直接の被害にあってるのは出版社ではない。社会的弱者だと忘れてはいけないよ。そこを飛ばして出版業界の美談にしてはならない」といった意見も出ています。

社内からのツイートについて、新潮社は「言論の自由を最大限に尊重するという立場から、言論統制のようなことは従来より一切行っておりません」としています。