自民党石破派の齋藤農林水産大臣は、自民党総裁選挙をめぐるみずからの発言について18日、「事前によく考えたうえで発言しているわけだから、いまさら付け加えることはない」と述べました。

自民党総裁選挙をめぐって石破派の齋藤農林水産大臣は、今月14日、千葉市で開かれた石破元幹事長も出席した集会で「ある安倍総理大臣の応援団の１人から『内閣にいて石破氏を応援するなら辞表を書いてからやれ』と言われた」と述べました。

この発言について齋藤農林水産大臣は18日、記者会見で「あそこの場で私が述べたことに私が申し上げたいことは尽きている。改めて何か付け加えたり、改めて何か解釈することはない」と述べました。

記者からの「圧力をかける雰囲気が党内にあるのではないか」という質問に対しては「事前によく考えたうえで発言しているわけだから、それにいまさら付け加えたり、いまさら改めて解釈をしたり、そういうものはない」と述べました。

自民 二階幹事長「過熱の中での発言、円満に」

自民党の二階幹事長は記者会見で「どんな大きい選挙も小さい選挙も、だんだん日を追うにしたがって過熱してくるわけだから、そういう中での発言だろう。党として改めて取り上げる必要はないと思っている」と述べました。

そのうえで「自民党の良識にしたがって熱心な選挙戦を展開のうえ、円満な形で終わることを願っている」と述べました。

国民 玉木代表「自民党は恐怖政治に」

国民民主党の玉木代表は記者会見で「自民党は多様な言論を戦わせ合う、いい意味での党内民主主義が失われてしまい、恐怖政治に陥っているのではないか。『何か言えば、干される』という党になってしまい、自由民主党から『自由』がなくなっている印象だ」と述べました。

共産 小池書記局長「安倍政権の危険性感じる」

共産党の小池書記局長は記者会見で「率直な感想としては、なんだか嫌な感じがする。齋藤農林水産大臣の発言は、よく考えないとできないと思うし、勇気のいる発言だ。安倍総理大臣が『名前を明らかにせよ』と言ったそうだが、権力を持っている側はもっと自制すべきで、権力の強大さを自覚しないのは本当に危険なことだ。今の自民党や安倍政権の危険性を感じる」と述べました。