ンボジア首相に「総選挙
様々な面で残念」河野外相

河野外務大臣は、カンボジアのフン・セン首相と会談し、ことし7月に行われた総選挙の結果に懸念を示したうえで、民主的な政治プロセスの実現に向けて支援していく考えを伝えました。

会談は、日本時間の12日夜、訪問先のベトナムで行われ、河野外務大臣は7月に行われたカンボジアの総選挙について、最大野党が参加できないまま実施されるなど、選挙の正当性を疑問視する指摘が相次いだことを踏まえ「無効票が多く、さまざまな面で残念だった」と伝えました。

さらに河野大臣は、最大野党の党首が、1年余りの拘束を経て、今月保釈されたことについて、体調面を含め人権が尊重されるよう要請しました。

そのうえで、地域の繁栄のためには、カンボジアの民主的な発展が望ましいとして、政府や議会の関係者を日本に招くなどして、民主的な政治プロセスの実現に向けて支援していく考えを伝えました。

これに対し、フン・セン首相は「選挙結果は、国民の声を集めたものだ」などと説明したということです。