軍ヘリ窓落下「沖縄と
同じような事案で問題」

神奈川県にあるアメリカ軍厚木基地の敷地内で27日昼前、アメリカ軍のヘリコプターが離陸直後に窓を落下させていたことがわかりました。小野寺防衛大臣は記者団に対し、原因究明と再発防止をアメリカ側に求めたことを明らかにしました。

防衛省によりますと、27日午前11時48分ごろ、アメリカ軍厚木基地で、アメリカ海軍のヘリコプターが離陸した直後に窓を施設内に落下させましたが、けが人はおらず、被害は確認されていないということです。

小野寺防衛大臣は防衛省で記者団に対し「被害が無く基地内での事案だが、去年同じような事案で沖縄の皆さんには大変ご心配をおかけした。そういう意味で今回の事案は大変問題であり、アメリカ側に対し、速やかな情報提供と原因究明、それに再発防止を申し入れた」と述べました。

関係者によりますと、このヘリコプターは去年12月に沖縄のアメリカ軍普天間基地に隣接する小学校のグラウンドに窓を落下させたCH53ヘリコプターとほぼ同じ型だという情報もあるということです。

在日米軍「詳細な調査行い原因究明に努める」

在日アメリカ軍司令部によりますと、窓を落下させたのはアメリカ海軍のMH-53Eというヘリコプターです。

厚木基地で離陸する際、地面から2~3メートル浮き上がったところで、透明なプラスチックとアルミで出来ている窓が脱落したということです。けが人はなく、このヘリコプターは飛行を取りやめ、軍で原因を調べているということです。

在日アメリカ軍司令部のジョン・ハチソン広報部長はNHKの取材に対し、「今後、同様な事故が起きないよう、詳細な調査を行い原因究明に努める」と述べました。

神奈川 黒岩知事「大変ショック」

神奈川県の黒岩知事は内閣府で記者団に対し、「こういった事故がまた起きたことは大変ショックだ。南関東防衛局に対し、情報提供や原因究明、再発防止の3点を要請した」と述べました。