「白を白に変えてもダメ
麻生財務相 答弁を事実上修正

森友学園をめぐる決裁文書の改ざんについて、麻生副総理兼財務大臣は29日午前の国会の質疑で、「黒を白にしたとかいう悪質なものではないのではないか」と答弁し、批判を浴びました。午後の質疑で、麻生副総理は「白を白に変えてもダメなときはダメだ」と述べ、答弁を事実上修正しました。

財務省の決裁文書の改ざんをめぐり、麻生副総理兼財務大臣は午前の衆議院の財務金融委員会で、「書き換えられた文書の内容を見るかぎり、黒を白にしたとかいう悪質なものではないのではないか」と述べました。

この答弁に対して、野党などから一斉に批判の声が上がりました。午後に開かれた参議院の財政金融委員会で改めて認識を問われ、麻生副総理は「この話は信頼性を失うというのが大きなところで、白を白に変えてもダメなときはダメだ。動機は悪質でなくとも結果として与えた影響は極めて大きかった」と述べ、午前中の答弁を事実上修正しました。

また、さきに国会に提出した900ページを超える学園側との交渉記録について、決裁文書と同じように改ざんされているのではないかという指摘に対し、財務省の太田理財局長は「われわれとしては、そんなことはないと思っている」と述べつつも、交渉記録についても改ざんがなかったか、調査する考えを示しました。