神奈川の療養先ホテルで男性
死亡「対応に問題」知事謝罪

神奈川県が用意した療養先のホテルで、新型コロナウイルスに感染した50代の男性が死亡したことについて、黒岩知事は「県の対応に問題があった」と述べて謝罪しました。

神奈川県では、軽症と診断され12月9日から県が用意したホテルで療養していた50代の男性が、11日に新型コロナウイルスによる急性気管支肺炎で死亡しました。

県によりますと、男性は11日の午前中、血液中の酸素濃度が低い状態でしたが医師の診察は行われず、経過観察となったほか、男性と連絡が取れなくなってから、看護師などが部屋を訪れるまでに4時間近くかかっていました。

これについて、黒岩知事は15日の会見で「県の対応に問題があったと言わざるをえず、心からおわびする」と述べ謝罪しました。

そのうえで、弁護士や医師などによる委員会を早急に立ち上げて、県の対応を検証し、遅くとも来月までに中間報告を求める考えを示しました。

また、県では当面の対策として、施設や自宅で療養している人と連絡がつかなくなった場合、速やかに訪問して確認する取り組みを、15日から始めました。

黒岩知事は「宿泊施設や自宅での療養は安全が大前提だ。入院する人数を抑えて、医療提供体制を守るためにも、しっかり運用できるよう全力を尽くしたい」と話していました。