房長“くそやろう”答弁
「法に抵触せず」政府

財務省の官房長が国会審議で、みずからについて「くそやろうという感じで報道された」などと答弁したことをめぐり、政府は閣議で、発言自体は国家公務員法に抵触するものではないなどとする答弁書を決定しました。

財務省の前事務次官のセクハラ問題をめぐって財務省の矢野官房長が今月11日の衆議院厚生労働委員会で、みずからについて「ほとんど、くそやろうという感じで報道された」などと答弁したことは不適切だとして、立憲民主党の逢坂誠二衆議院議員は政府の見解をただす質問主意書を提出しました。

これに対し政府は22日の閣議で決定した答弁書で「11日の発言は、それ以前の自身の発言の一部のみを引用した報道により厳しく批判されるに至ったことから、その報道ぶりについて述べたものであると承知している」としています。

そのうえで「この発言自体が国家公務員法で規定する信用失墜行為の禁止に抵触するものとは考えていない。『議院の品位』を傷つけるものかどうかは国会の運営に関することであり、政府としてお答えする立場にない」としています。