PCR検査行うロボット
官民連携で開発へ 神戸

新型コロナウイルスのPCR検査を行う医療従事者への感染リスクを減らそうと、神戸市の医療用ロボットメーカーが、同市と連携して検査ロボットの実用化を目指すと発表しました。

PCR検査を行うロボットを開発するのは、大手機械メーカー「川崎重工業」と医療用検査機器メーカーの「シスメックス」が出資する、神戸市の医療用ロボットメーカー「メディカロイド」です。

会社では、新型コロナウイルスのPCR検査を行う医療従事者への感染リスクを減らそうと、医師が遠隔で患者からの検体を採取するもの、採取した検体を検査装置に投入するもの、それに試薬の調整を行うものなど、複数のロボットの開発を進めているということです。

中でも、検体を採取するロボットが大きな特徴だということで、川崎重工が産業用ロボットの開発で培った精密な動きや、遠隔操作の技術を応用したいとしています。

神戸市は、開発を支援するため、ことし10月から、市内の病院などを運用の場として提供するほか、開発資金5000万円を助成することにしています。

「メディカロイド」の橋本康彦社長は「医療従事者の負担や感染リスクを減らし、安心して治療に当たることができる環境づくりに貢献したい」と話しています。