マスク配布「5月中の
完了を目標」官房長官

菅官房長官は午後の記者会見で、全国すべての世帯への布マスクの配布について、「5月6日時点で東京23区を中心におよそ560万の配布を完了している。5月11日の週から『特定警戒都道府県』に順次配布を開始し、5月中に配布を完了させることを目標に取り組んでいる」と述べました。

そのうえで記者団からマスクの需給状況が好転する中、配布を取りやめる考えはないかと質問されたのに対し、「いまだに国民が必要な量をいつも手に入れられる状況とは考えていない。引き続き、国内増産による供給力アップに取り組むとともに、需要抑制効果のある布マスクの配布を続けていきたい」と述べました。

「マスク入手できる環境整いつつある」

菅官房長官は記者会見で、「国内での増産などで4月には少なくとも7億枚を超えるマスクが供給され、さらに5月には1億枚程度増加する見込みだ。また最近では中国から直接マスクを輸入し、個人商店などで販売する向きも広がっている」と述べました。

そのうえで、「布製マスクの一般家庭への配布や家庭での手作りなどで、使い捨てマスクの需要が一定程度抑制されてきている面もあり、徐々に店頭でマスクを入手できる環境が整ってきていると考えているが、品質や価格、売り惜しみや買占めなどを注視しつつ、安心して取得することができる状況を作っていきたい」と述べました。