会答弁が改ざんの
きっかけ”首相が改めて否定

森友学園をめぐる財務省の決裁文書改ざん問題で、自殺した近畿財務局の職員の手記が公表されたことをめぐり、安倍総理大臣は参議院財政金融委員会で、過去のみずからの国会での答弁が改ざんのきっかけになったという指摘を改めて否定しました。

この中で安倍総理大臣は、自殺した職員の妻が安倍総理大臣と麻生副総理兼財務大臣を批判するコメントを発表したことに関連して「われわれの答弁について、さまざまなお気持ちを持っておられるだろうと察する。ああした結果となったことについては、総理大臣として大変申し訳ない思いだ」と述べました。

立憲民主党の那谷屋正義氏は「『私や妻が関係していたということになれば、総理大臣も国会議員も辞めるとはっきり申し上げておきたい』という2017年2月の安倍総理大臣の国会での発言が、大きな影響を与えたのではないか」と指摘しました。

これに対し安倍総理大臣は「改ざんの目的については財務省の調査報告書ですでに報告されている。麻生財務大臣からは『総理答弁が問題行為のきっかけになったとは考えていない』との答弁がなされていると承知をしている」と述べ、みずからの国会での答弁が改ざんのきっかけになったという指摘を改めて否定しました。