室効果ガス削減目標
期限内に提出しないことも

地球温暖化の国際的枠組み「パリ協定」で、温室効果ガスの新たな削減目標を国連に提出する時期について、小泉環境大臣は「中身は問わず出します、では国際社会ではやってられない」と述べ、来月中とされる期限内に提出しないことも検討していると明らかにしました。

パリ協定は、温室効果ガスの排出量を今世紀後半に実質ゼロにすることなどを目標に掲げていて、各国は、協定が始まるのに合わせて来月いっぱいまでに新たな削減目標を国連に提出することになっています。

31日の会見で小泉大臣は「ヨーロッパの国々などは、現時点で締め切りだから出すという国ばかりではない。締め切りだから締め切りまでに中身は問わず出しますと、ある意味お利口では、国際社会ではやってられない」と述べました。

そのうえで「締め切りは大切なものとして捉えつつ、柔軟に考えることも大切だと職員には指示している」と述べ、期限までに提出しないことも検討していることを明らかにしました。

パリ協定の下で、各国が温暖化対策の強化に向けて一致して取り組もうとする中、こうした日本の姿勢が「後ろ向きだ」と捉えられないかなど、各国の受け止めも注目されます。