森 弘前市の全職員の
個人情報流出か

青森県弘前市のすべての職員など、2700人余りの住所や給料を含む個人情報が、外部に流出したとみられることがわかり、市が詳しいいきさつを調べています。

これは13日午前、弘前市が記者会見して明らかにしました。

それによりますと、流出したとみられるのは、おととしの時点の市役所や市の教育委員会、市立病院、消防本部などに勤務するすべての職員と非常勤職員など、合わせて2747人の個人情報が記載された電子データです。

データには、氏名や住所、給料、最終学歴など、1人当たりおよそ70項目の情報が含まれているということです。

先月18日、市の人事課に「職員の個人情報が記載されたリストが流出していますが、いいのでしょうか」と匿名のメールが寄せられたあと、今月2日には一部の職員の個人情報が記された匿名のメールが送られ、調査を始めたということです。

職員などのデータは人事課の共有サーバーに保存され、アクセスできるのは人事課の職員およそ20人だけだということで、市は職員がデータを持ち出したか、外部からの不正なアクセスで流出した可能性があるとみて調べています。

弘前市人事課の堀川慎一課長は「市民にも職員にも不安な気持ちがあると思うので、原因をしっかりと調査していきたい」と話しています。

桜田市長「警察の力も借りながら原因を究明」

弘前市の桜田宏市長は、「どのような形で流出したのか全く分からず驚いている。市でできるかぎり内部調査を行い、警察の力も借りながら原因究明につなげていきたい」と話しています。