炭火力発電利用にも
説明尽くす考え 小泉環境相

スペインで開かれている「COP25」への出席を前に、小泉環境大臣は「日本がさまざまな制約の中でも、必死になって取り組もうとしていることを発信したい」と述べ、批判されている石炭火力発電の利用についても説明を尽くしていきたいという考えを示しました。

小泉環境大臣は来週、スペインで開かれているCOP25の閣僚級会合に出席する予定です。

日本が石炭火力発電を利用し続けることに国際的な批判が高まっていることについて、小泉大臣は6日の閣議後の会見で「苦しいけれども、説明を避けて通れないのが石炭の部分であり、目標の引き上げについても向き合わなければいけないと思っている。何とかして一歩でも前向きな発信ができないものか、最終調整を行っているが、難しい状況もやはりある。政府代表としての発言のほかに、私なりの思いをどう伝えるか考えたい」と述べました。

また、環境NGOのグループが温暖化対策に消極的だとして日本を「化石賞」に選んだことについて「毎日発表されるものだが、化石賞を与えられることが珍しくなくなっているのは大変残念だ。会期中にもう1回、もらうことになった場合は私が受賞にうかがう。日本が気候変動に対して、さまざまな制約のなかでも必死になって取り組もうとしていることを発信したい」と述べ、説明を尽くしていきたいという考えを示しました。