曽根氏に引退勧告は
気が重かった」小泉元首相

小泉元総理大臣は、29日亡くなった中曽根元総理大臣について、「大事な改革を成し遂げた大政治家の1人だ」と述べるとともに、自身が定年制の例外を認めず、中曽根氏に立候補を断念するよう求めたことについて、「嫌なことを言いに行くのは気が重かった」と振り返りました。

小泉元総理大臣は、鹿児島県薩摩川内市で記者団に対し、29日亡くなった中曽根元総理大臣について、「国鉄や電電公社の民営化など大事な改革を成し遂げた大政治家の1人だ。政治家人生として、よくやったという気持ちで亡くなっていったのではないか」と述べました。

そのうえで、小泉氏が平成15年の衆議院選挙の際、比例代表の73歳定年制に例外を認めず、中曽根氏に立候補を断念するよう求めたことについて、「中曽根氏は総理大臣もやり、十分なのだから、できれば引退してもらいたいと思った。中曽根氏から『君が言うことではない。私は比例代表の終身1位と決まっている』と言われ、びっくりした。嫌なことを言いに行くのは気が重かった」と振り返りました。