が不払いの養育費
市が立て替えて回収へ

離婚後に子どもの養育費を支払わない親の名前の公表を検討している兵庫県明石市は、市が養育費を立て替えて回収する、全国で初めての制度を導入する方針を決めました。一方、名前の公表については検討を続けることになりました。

明石市は市内のひとり親の家庭を対象に、離婚したもう一方の親が裁判などで確定した養育費を支払わない場合、名前を公表するなどの制度を検討しています。

18日は外部の専門家による会合が開かれ、裁判などで確定した養育費が支払われない場合は市がいったん立て替えて、支払いを行わない親から回収する制度を導入する方針を決めました。

明石市によりますと保証会社を通じて養育費を立て替える制度はほかに例がありますが、市が独自に養育費を立て替える制度を導入するのは全国の自治体でも初めてだということです。

一方、名前の公表については、支払い能力があるのに市からの督促や命令に従わなかった場合に行う方向で検討を続けることになりました。

こうした制度について明石市は来年12月に関連する条例案を議会に提出することを目指すことにしています。

明石市の泉房穂市長は「保証会社との契約は事前の審査が必要で、審査が通らないケースがあることから、すべての市民を救うためには市が独自に立て替えを行うことが必要だ」と話しています。