育費不払いの親の氏名
公表に向け議論へ 明石

離婚したあとに養育費を支払わない親の氏名を公表する、全国初の制度を検討している兵庫県明石市は、外部の専門家による委員会を設けて、公表するプロセスなどについて具体的な議論を始めることになりました。

明石市は、市内の1人親の家庭に対して、離婚したもう一方の親が裁判などで金額が確定した養育費を支払わない場合、氏名を公表する全国初の制度を検討しています。

これについて25日、明石市の泉市長は記者会見で、「養育費を支払わない人の氏名の公表は、諸外国では一般的だ。子どもの不利益にならないよう運用方法を慎重に検討する」と述べ、具体的な検討に入る考えを示しました。
そして泉市長は、「氏名の公表はプライバシーの侵害につながる」などと懸念の声も出ていることを踏まえ、大学教授や弁護士などで作る委員会を設置し、議論を始めることを明らかにしました。

委員会では、氏名の公表について法的な整理をするとともに、公表にはどのようなプロセスが必要なのかなどについても検討が行われるということです。
明石市は、委員会での議論を経て、来年春に必要な条例案を市議会に提出したいとしています。