グレクトへの児相の対応
全国一斉点検実施へ 厚労相

鹿児島県で4歳の女の子が死亡し、母親の交際相手の男が暴行の疑いで逮捕された事件を受けて、根本厚生労働大臣は、子どもの面倒をみない「ネグレクト」の事案に児童相談所がどのような対応をとっているか、全国一斉の点検を行う考えを明らかにしました。

先月、鹿児島県出水市で4歳の女の子が死亡し、同居していた母親の交際相手の男が暴行の疑いで逮捕された事件で、厚生労働省は、職員を派遣し、県の児童相談所などから聞き取りを行っています。

これについて根本厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で「リスクの兆候があったにもかかわらず、適切な判断が行われていなかった。また、援助の方針が児童相談所と出水市との間で共有されておらず、迅速な一時保護につながらなかった」と述べ、関係機関の対応に問題があったという認識を示しました。

そのうえで、根本大臣は、こうした事件を未然に防ぐため、子どもの面倒をみない「ネグレクト」の事案に児童相談所がどのような対応をとっているか、全国一斉の点検を行う考えを明らかにしました。

点検では、各地の児童相談所が把握している事案について、子どもの状況や家庭環境などを改めて調べ、どのような対応をとっているか厚生労働省に報告することになっています。