スプレイ暫定配備
「なぜ木更津市に」住民

千葉県木更津市の木更津駐屯地に、自衛隊の輸送機オスプレイの暫定的な配備が検討されていることをめぐり、住民らを対象にした説明会が開かれ、住民からは「なぜ木更津市に配備するのか説明が不十分だ」などといった意見が相次ぎました。

防衛省は陸上自衛隊の輸送機オスプレイ17機を佐賀空港に配備する計画ですが、地元の関係者との協議がまとまらず、環境が整うまでの間、陸上自衛隊の木更津駐屯地への暫定的な配備について木更津市に協力を要請しています。

3日は木更津市が防衛省の職員を招いて説明会を開き、会場には住民らおよそ250人が集まりました。

はじめに北関東防衛局の担当者が、騒音対策として駐屯地周辺の飛行ルートの大半を東京湾の上空とすることや、3年前に沖縄で空中での給油訓練中にアメリカ軍のオスプレイが不時着した事故を受けて、東京湾や千葉県の上空では同じような訓練は行わないことなどを説明しました。

これに対し出席した住民からは「なぜ木更津市に配備するのか説明が不十分だ」といった意見や「配備の期間のめどさえ教えてもらえないのか」といった声が相次ぎました。

木更津市は住民の意見を踏まえて受け入れの可否について検討するとしていて、3日の説明会で出た意見をもとに、防衛省にさらなる説明を求めることにしています。

地元の70代の男性は「安全対策は十分だと言うが、うまくはぐらかしている気がする。これだけ事故が起きている機体なのに説明が足りない」などと話していました。

また60代の女性は「暫定ではなく、このまま本格的な配備になってしまうのではないかという不安があります。市にはこのような説明会をもっと開いてほしいです」と話していました。