玉 上田知事 8月の
知事選に立候補せず

埼玉県の上田知事はことし8月に行われる知事選挙に立候補せず、4期目の今期かぎりで退任する考えを表明しました。

上田知事は15日、8月25日に投票が行われる知事選挙への対応について記者会見し、「行政改革の成果と方向性が確かなものとなり、誰が知事になってもこの方向性は崩れない。令和の時代にふさわしい人に新たな時代を担ってもらいたい」と述べ、知事選挙には立候補せず4期目の今期かぎりで退任する考えを表明しました。

一方、「政界を引退するのか」という質問に対しては、「周囲がなかなか引退させてくれないが、特に決まっていることはない」と答え、今後の政治活動に含みをもたせました。

上田知事は71歳。旧民主党の衆議院議員を経て平成15年の埼玉県知事選挙で初当選し、去年から全国知事会の会長を務めています。

これまでに県が出資する第三セクターの業績改善など行財政改革を推進したほか子どもの貧困対策として全国に先駆けて困窮世帯の学習支援などに取り組みました。

その一方で前回4年前の知事選挙でみずからが制定した多選自粛条例に反する形で4回目の当選を果たし、県議会の自民党会派と対立していました。

埼玉県知事選挙をめぐっては、これまでにいずれも参議院議員で国民民主党の大野元裕氏と希望の党を離党した行田邦子氏が立候補する考えを明らかにしています。