御システム ロシアに
脅威与えるものではない」

日本とロシアの外務・防衛の閣僚協議に先立って、岩屋防衛大臣はショイグ国防相と個別に会談し、日本が配備する新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」にロシア側が懸念を示したのに対し、「純粋な防衛システムだ」として理解を求めました。

会談の冒頭、岩屋防衛大臣は「日ロの防衛当局のハイレベルな交流や幅広い部隊間交流などを通じて相互理解と信頼関係を増進させたい」と述べたのに対し、ショイグ国防相は「会談が定期的になり、うれしく思う。両国が直面する問題の解決のため、日ロ関係を促進したい」と応じました。

そのうえでショイグ国防相は、日本が北朝鮮の弾道ミサイル対策として、新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」をアメリカから導入し、5年後をめどに秋田市と山口県萩市に配備する方針について「攻撃的な能力も持つのではないか」と指摘し、懸念を示しました。

これに対し岩屋大臣は「わが国のミサイル防衛は、純粋に防御的なシステムであり、決してロシアをはじめ、他国に脅威を与えるものではない」と述べ、理解を求めました。

一方、北方領土でロシア軍が新型ミサイルの発射演習を繰り返すなど、軍備強化の動きを見せていることについて、岩屋大臣は「北方四島の軍備強化は、わが国の立場とは相いれないものだ」と述べ、ロシア側に冷静な対応を求めました。