畑議員が辞職願を提出
地元から「裏切られた」声も

女性との問題で、自民党を離党した田畑毅衆議院議員は27日、議員辞職願を提出しました。

衆議院比例代表東海ブロック選出の田畑毅議員は、当時交際していた女性が去年12月に性的暴行を受けたとして、警察に告訴状を提出したことを踏まえ、自民党を離党しましたが、与野党双方からは議員辞職を求める声が出ていました。

こうした中、田畑氏は27日、関係者を通じて、大島衆議院議長あてに議員辞職願を提出しました。

田畑氏の辞職は、近く衆議院本会議で認められる運びです。田畑氏の議員辞職が認められれば、比例代表東海ブロックの自民党の名簿から、吉川赳元衆議院議員が繰り上げ当選する見通しです。

吉川氏は岸田派に所属していて、衆議院静岡5区で、無所属のまま二階派に加わった細野元環境大臣と議席を争ってきました。

田畑氏と同じく、自民党が政権に復帰した7年前の衆議院選挙で初当選した自民党議員の中には女性問題や不適切な言動で離党や議員辞職などに追い込まれるケースが相次いでいます。

地元「裏切られた」「もっと早く辞めて」

田畑衆議院議員の事務所がある名古屋市千種区では厳しい声が聞かれました。

60代の男性は「人の役に立つはずの国会議員が恥ずかしいことをやったのは情けない。信用して投票しているのに、裏切られた気持ちで残念です」と話していました。

20代の女子大学生は「辞めて当然だと思うし、どうせならもっと早く辞める決意をしてほしかったです。信じられない気持ちです」と話していました。