河野デジタル相 “マイナ保険証 国民の不安払拭に取り組む”

来年秋に今の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化する方針について、河野デジタル大臣は「スケジュールに沿ってしっかり準備していきたい」と述べたうえで、国民の不安の払拭(ふっしょく)に取り組む考えを示しました。

マイナンバーカードと一体化した健康保険証をめぐっては、他人の情報が登録されるなどのトラブルが相次いでいて、野党などから見直しを求める声が強まっています。

これについて、河野デジタル大臣は、閣議のあとの記者会見で「スケジュール感を持って物事をやっていかないと完全実施というのは何事も難しい。スケジュールに沿ってしっかり準備していきたい」と述べました。

そのうえで、河野大臣は、岸田総理大臣から高齢者が不安を感じないよう説明を尽くすよう指示を受けたことを明らかにしたうえで「国民の皆様の不安を和らげることができるようにしっかり対応する」と述べ、丁寧に説明を重ねることで国民の不安の払拭に取り組む考えを示しました。

政府はマイナンバーカードをめぐる問題が後を絶たないことを受けて、今月21日に省庁横断の新たな対策本部「マイナンバー情報総点検本部」を設置し、データの総点検を行うなど対策の強化を急いでいます。

マイナカードめぐり自民と立民 衆院 閉会中審査へ

マイナンバーカードをめぐる相次ぐトラブルを受けて、自民党と立憲民主党は7月5日に、衆議院の特別委員会で閉会中審査を行うことを確認しました。

自民党と立憲民主党の国会対策委員長は、通常国会の会期末の21日に、マイナンバーカードをめぐるトラブルについて政府の対応をただすため、閉会中審査を行うことで合意しました。

27日は、自民党の御法川国会対策委員長代理と立憲民主党の笠国会対策筆頭副委員長が日程をめぐり協議しました。

そして、7月5日の午後に、河野デジタル大臣などに出席を求め、デジタル政策などを審議する衆議院の特別委員会で閉会中審査を行うことを確認しました。

一方、参議院での閉会中審査の開催をめぐっては与野党で日程を調整しています。