2022年01月12日 (水)
全国女子駅伝~大阪・一体感で上位を目指す~
過去3回の優勝がある大阪が大切にしているのは『一体感』です。
中高生が参加した先月の合宿。
練習をリードしていたのは、全国高校駅伝で2位に入った大阪薫英女学院の選手たちでした。
中学生たちに、丁寧にメニューを説明しながら練習が進んでいました。
今回の大阪は、5人の高校生全員が大阪薫英女学院の選手であるだけでなく、大学や実業団の選手も全員、大阪薫英女学院の卒業生なのです。
大阪薫英女学院は全国高校駅伝で2回の優勝を誇り、去年の東京オリンピックの女子マラソン代表、前田穂南選手や、同じくマラソンのトップ選手の1人、松田瑞生選手などを輩出してきました。
今回、前田選手や松田選手は出場しませんが、過去に1区で区間賞を獲得したこともあるダイハツの大森菜月選手や、中学生のころから全国女子駅伝で活躍してきた名城大の高松智美ムセンビ選手など、今回も実力者がそろっています。
そして、現役の高校生からも、全国高校駅伝で2位に入ったメンバー5人のうち4人がエントリーしました。
なかでも期待されるのが、2年生の水本佳菜選手です。
全国高校駅伝ではアンカーを務め、鹿児島・神村学園の留学生をトラック勝負で逆転しました。
大会に向けては、「中学生のころから走りたいと思っていました。私は上りより下りの方が得意ですが、どの区間を任されても、チームのために1秒でも前でタスキをつなぎたいです」と意気込みを話しました。
さらに、全国高校駅伝の4区で、区間トップの記録を出した3年生の明貝菜乃羽選手は、「高校駅伝では力を出せたと思いますが、優勝を目指していたので悔しさもありました。女子駅伝では優勝できたら良いなと思います」と、しっかり頂点を見据えています。
そして、全国高校駅伝の1区で、区間5位と好走した2年生の西澤茉鈴選手は、「憧れの先輩と一緒に走れると思うと、ワクワクします。高校の練習でしっかり走りの基本を身につけて、将来はマラソンで6年後のロサンゼルスオリンピックに出場したいです」と、この大会の経験も糧に大きく飛躍する未来を思い描いていました。
大阪チームは、このところ、5位、3位、8位と入賞を続けてきました。
大会直前に実業団や大学の選手たちが合流すると、チームは同窓会のような雰囲気になるのでしょうか。
同じ学びやで過ごした選手たちが世代を超えてたすきをつなぐ大阪。
一体感で上位進出を目指します。
(取材:大津放送局アナウンサー稲垣秀人/テレビ実況担当)