2022年01月12日 (水)
人々の心のよりどころ"お骨佛"と"ベタ" 【當麻 陽香】
2021年、最後の「ええやん!この街」は大阪 天王寺区でした。
天王寺区は歩くと、次から次へと寺社に出会う街でした。
特に松屋町筋はお寺の隣がお寺。またその隣もお寺。というように道沿いにずっとお寺が続いていました。
天王寺区には、大阪市内で最も多いおよそ200もの寺社が建ち並んでいるそうです。
そんな中、一風変わったお寺を発見!
一心寺です。
美術館のような山門には、ブロンズの阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)。
お寺でおしりをみたのは初めてだったので、思わずじっと見てしまいました(笑)
一心寺には、コロナ禍の今でも一日に2,000人の人が訪れるそう。
多くの人が集まっていたのは“納骨堂”でした。
これらの仏像は納骨された遺骨で作られた「お骨佛(こつぶつ)」。
10年ごとに1体が作られています。
昔は5万人もの遺骨で1体のお骨佛を作っていましたが、最近では20万人もの遺骨で作っているそうです。
どうして亡くなられた方をお骨佛にしようと思ったのか。
参拝者の方に聞いてみると・・・。
「いろんな人がお参りに来てくれるので寂しくないから、ここに入れてほしいと言われた」
「地元は遠く、なかなかお墓参りに行けないのでここにお願いした」などの回答が。
亡くなられた方も、お参りに来る方も安心できる形がお骨佛なのかなと感じました。
一心寺の髙口恭行さんは「お寺を極楽というわけにはいかないけども、なんとなく心温まる、行きたい場所にしたい」と話してくれました。
お寺を巡りながら街を歩くと気になるお店を発見!
そこは熱帯魚のベタ専門店でした。
ベタは自分で空気を吸いにいく、空気呼吸をする魚。
そのため、エアーポンプなどが必要なく、簡単に飼い始めることができることから、コロナ禍の今、とても人気だそうです。
店長の石津裕基さんは、コロナの前までは4か月に1度は海外のジャングルに出かけて、新種のベタを探しに行くとか。
ベタにベタぼれのようでした(笑)
色もとてもきれいなベタ。
ゆったりと泳ぐ姿が優雅で美しかったです。
でも実は気性の荒い魚で、隣の水槽との間にある板をとると・・・
ヒレを大きく広げて泳ぎ、威嚇するんです。
なんだか目つきも鋭くなって、にらんでいるように見えませんか?
別名「闘魚」とも呼ばれているそうです。
私には威嚇して泳いでいる様子が、ヒラヒラとヒレを揺らしてダンスをしているように見えました。
威嚇している姿も美しいなんて・・・うらやましいです(笑)
心がほっとする時間が流れている天王寺区でした。
次回の「ええやん!この街」は2022年1月です。
寒い日が続きますが、また元気にお会いしましょう!
丑(うし)年最後の挨拶は・・・
街の魅力がギュー・ギューに詰まった地域に出会えてモォ~最高でした!!
2022年もよろしくお願いします。
リポーター 當麻 陽香(とうま はるか)
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