住宅にクマが侵入 新潟 エサ不足で警戒呼びかけ
- 2023年09月23日
9月16日、関川村の住宅にクマが侵入し駆けつけた猟友会の男性が軽いけがをしました。県などはこの秋、ブナの実が少ないことが予想され人里に出没するおそれが高まっているとして警戒を呼びかけています。（新潟放送局 記者 髙尾果林）
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玄関の網戸を破って侵入
警察や関川村などによりますと、9月16日、関川村下関で午後3時ごろから国道などでクマの目撃情報が相次ぎ、警察や地元の猟友会などが探したところ、午後6時半すぎに地元の道の駅の裏手の木に登っているクマを見つけました。
その後クマは移動し、午後7時すぎ。
近くの住宅の玄関の網戸を破って侵入して脱衣場に居座り、洗面台などを壊しました。
この家の住民は2階に避難してけがはなかったということです。
近 満寿美さん
家内と（息子の）嫁と娘と台所にいたんですけども「ギャー」と大きな悲鳴が聞こえたので部屋から来たらちょうどこの辺にクマがいて。
近さんの妻
びっくりしてもう、逃げる元気も、どうやってそこまで（2階）逃げたかは分からなかった。
その後、クマは午後8時半すぎに猟友会などに捕獲され山に戻されたということです。
クマは体長およそ1メートルで生後1歳半と推定されています。
”人里近くで育ったクマは人を恐れない”
クマは捕獲するために駆けつけた猟友会の男性の腕をひっかき、
男性は軽いけがをしたということです。
鈴木紀夫さん
子グマですので、捕まえられるだろうという判断で捕まえにいったが結構力がありました。子グマは人里近くで育つと人を恐れないで出てくることがある。鈴をつけても人里近くで育ったクマは人を恐れないのであまり効き目がないというか、クマスプレーで撃退、対処するのが1番いいと思います。
やぶを刈り払う対策 引き続き警戒を
近 満寿美さん
クマがここまで来る間ほとんどの人が見ていないので。
いらない木を切るとか、やぶを刈るとか見通しのよいようにしてもらえれば。
今回の被害を受け村から依頼を受けた羽越河川国道事務所は、
22日から村内を流れる荒川の河川敷のやぶを刈り払うとしています。
県内ではこの秋、クマのエサとなるブナの実が少ないことが予想され人里に出没するおそれが高まっているとして、県は「クマ出没警戒警報」を出し警戒や対策を呼びかけています。
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新潟放送局 記者
髙尾果林
2021年入局。事件・事故や裁判の取材をへて、現在、新潟市政などを担当。
