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拉致を知らない世代へ 「横田めぐみさん」

  • 2022年09月20日

中学生の少女が帰宅途中に行方不明に

45年前の1977年11月15日。

中学1年生の13歳の少女が学校からの帰宅途中に姿を消しました。

新潟市中央区の寄居中学校に通っていた横田めぐみさんです。

バドミントン部の練習を終え、学校の正門から300メートルあまり離れた交差点で友だちと別れたあと、行方がわからなくなりました。

大規模捜索も... 手がかり得られず

両親からの捜索願いを受けた警察は、何らかの事件に巻き込まれた可能性が高いとみて、大規模な捜索を行いました。

しかし、手がかりは全く得られませんでした。

めぐみさんは北朝鮮に!?

そして、20年が経過した1997年、めぐみさんが北朝鮮にいるという情報が両親にもたらされました。

その後政府も北朝鮮による拉致被害者として認定しました。

北朝鮮 「めぐみさんは死亡」 

2002年の日朝首脳会談。

北朝鮮は横田めぐみさんを拉致した事実を認めた一方で、「自殺した」と伝えました。

しかし、死亡の証拠として日本政府に示された資料に不自然な点があり、北朝鮮がめぐみさんの「遺骨」だとした骨もDNA鑑定で別人のものと判明しました。

めぐみさんの娘 ウンギョンさん

その後、めぐみさんには娘がいることが明らかになりました。

キム・ウンギョンさんです。

日本側のDNA鑑定でウンギョンさんはめぐみさんの娘であることが確認されました。

拉致から45年 58歳に

拉致されてから、ことしで45年。

めぐみさんは10月に58歳の誕生日を迎えます。

おととし、めぐみさんの救出活動を続けてきた父親の滋さんが再会を果たせぬまま亡くなり、母親の早紀江さんもことしで86歳となりました。

再会を待つ家族の高齢化は進み、解決に向けて一刻の猶予も許されない状況となっています。

動画はこちら

  • 油布彩那

    新潟放送局 記者

    油布彩那

    令和元年入局
    警察取材・拉致問題を担当

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