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拉致を知らない世代へ 「拉致問題とは」

  • 2022年09月16日

2002年に行われた日朝首脳会談で、北朝鮮が初めて拉致を認めてからことしで20年。
政府が認定する北朝鮮による拉致被害者17人のうち、帰国を果たしたのは5人です。
拉致被害者と再会を果たせないまま亡くなる家族が相次ぎ、解決に向けて一刻の猶予も許されない状況となっています。
その一方で、時間の経過とともに拉致問題を知らない若い人たちが増えているのも事実です。
『拉致を知らない世代へ』と題して、拉致問題についてシリーズでお伝えします。
                              新潟放送局 記者 油布彩那

家族が突然いなくなる...

1970年代から日本人が行方不明になる事件が相次ぎ、その多くが海岸に近い場所で、突然行方がわからなくなっていました。

現場に残された証拠や元工作員などの証言から、北朝鮮による拉致の疑いが強いとされていましたが、北朝鮮は関与を否定していました。

日朝首脳会談 北朝鮮が初めて拉致を認める

2002年9月に行われた『第1回日朝首脳会談』で初めて北朝鮮は日本人の拉致を認め、謝罪。

10月に、蓮池薫さんら5人が帰国しました。

政府は、拉致被害者として17人を認定していますが、その後帰国を果たした被害者はいません。

なぜ日本人を拉致したのか?

北朝鮮が日本人を拉致した理由の1つは、日本人を装った工作員の養成でした。

日本語や日本の習慣を教える人が必要だったと言われています。

元工作員や帰国した拉致被害者の証言などからも、拉致被害者が工作員に日本語を教えさせられていたことがわかっています。

解決に向けて一刻の猶予も許されない

日朝首脳会談から20年。事件の発生からは40年以上が経過。

再会を果たせぬまま亡くなる拉致被害者の家族が相次いでいて、解決に向けて一刻の猶予も許されない状況となっています。

 

動画はこちらから

  • 油布彩那

    新潟放送局 記者

    油布彩那

    令和元年入局
    警察取材・拉致問題を担当

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