ページの本文へ

にいがたWEBリポート

  1. NHK新潟
  2. にいがたWEBリポート
  3. 『上中下越に佐渡(さぁ~ど~)ぞ!』新潟 阿賀町

『上中下越に佐渡(さぁ~ど~)ぞ!』新潟 阿賀町

  • 2022年06月02日

緑あふれる阿賀町

新潟県にある37の市区町村の魅力をお届けする『上中下越に佐渡(さぁ~ど~)ぞ!』。第7回は阿賀町です。人口はおよそ9,900人。福島県との県境に位置し、阿賀野川が流れるこの町は江戸時代は会津藩の水運拠点としても栄えました。

阿賀町といえば毎年5月に開催される「津川 狐の嫁入り行列」が有名です。ほかにも全国にも珍しい人口の湿原があるほか、「雪椿」の発祥の地でもあり、緑あふれる自然豊かな地域です。

一方で、阿賀町は65歳以上の人が人口に占める割合が県内一位。高齢化と過疎化が課題になっています。

そんな中、町の内外から人が集い、交流することができる「とっておきの場所」が2022年1月に誕生しました。津川高原エリアに位置するこの施設には集中して仕事ができるスペースやカフェが設けられています。隣接する温泉の利用者が立ち寄ったり、働く世代が利用したりと賑わいを見せています。休日には地元の中高生が多く集まって思い思いの時間を過ごしています。

人と人がつながる『本棚』

今回私たちが注目したのは誰でもオーナーになれるという「本棚」。本棚にはオーナーがそれぞれ自由に本を設置することができ、その本は誰でも、いつでも読むことができます。続きを読みたいと繰り返しこの場所に通う人もいます。

そしてユニークな仕組みがありました。
値札が付いている本は購入することができます。その売り上げの半額はオーナーが受け取るか、若者が本の購入などに使える「チケット」の形で寄付するかを選ぶことができます。オーナーと利用者の交流も広がっています。本を通じて人と人がつながる素敵な取り組みだと感じました。

「新しい風」

放送ではお伝えしきれませんでしたが、撮影当日の土曜日は町唯一の高校に通う高校生がたくさんこの場所に遊びに来ていました。彼らの中には新潟県内外から「留学生」として阿賀町に学びに来て、同じく清川高原エリアにある学生寮で暮らしている寮生もいます。高齢化と過疎化が課題の阿賀町ですが、少しずつ、若い「新しい風」が吹き始めているなあ、と実感しました。

人と人がつながる魅力的な町 阿賀町へ、みなさんも「さぁ~ど~ぞ!」

ページトップに戻る