「舞いあがれ!」の舞台 五島の絶景をマラニックで探訪!
- 2022年11月30日
2022絶景福江島マラニック大会がNHKの連続テレビ小説「舞いあがれ!」の舞台、五島列島の福江島で行われました。"絶景"が冠につく魅力的な響きの大会。「五島の絶景をぜひ体感したい!」と参加することに。道中で出会ったとっておきの絶景をご紹介します。
NHK長崎放送局アナウンサー 池田耕一郎
絶景①鬼岳の朝焼け
11月27日(日)に五島市で行われた「絶景福江島マラニック大会」。今年で3回目の開催で83kmと36kmの2つのコースがあります。より絶景を堪能できそうな83kmの部門に出場しました。夜明け前の午前6時、まだ暗いうちに陸上競技場をスタートします。
まずは鬼岳へ上ります。福江市街地のすぐそばにあり、標高315mで丸みをおびた特徴的な山です。山頂付近は草原が広がっていて、どこかかわいらしさを感じる山です。
登山口駐車場を過ぎて下り坂へと入るころ、東の空が明るくなってきました。
最初の絶景がこの朝焼けです。ドラマ「舞いあがれ!」で五島は"癒し"と"再生"の島として描かれています。太陽がじょじょに上るにつれて、じょじょに朝日で身体が温まっていきます。新しい一日の始まりに、心身が生まれ変わっていく感覚を味わうのでした。
絶景②ダイナミックな海岸線
さて、五島に朝がやってきました。沿道にいた子牛に「おはよう」のご挨拶。五島は畜産業も盛んです。
さて、福江島の東部にある福江市街地をスタートしたマラニック。そこから南東部にある富江町に向かいます。
海岸線では岩が隆起したダイナミックな光景を目にすることができます。日本ジオパークに指定されている五島。海岸線の表情は本当に様々で、この後も、マラニックを通してその絶景に驚かされるのでした。
絶景③のどかな富江岐宿線
さて、富江町の中心街に入る手前を右折します。ここは県道31号・富江岐宿線。なかなかの勾配の山道を登って行きます。五島は大部分が山であり、標高300~400mほどの山々が連なっています。
途中に「一軒家」というバス亭を発見しました。あたりに家は見当たりませんが、かつて、ここに一軒家があったのでしょうか?
山間の集落には小さなポストがありました。このポストから、どんな手紙がどこに向けて投函されたのか想像すると心がときめきます。
絶景福江島マラニックでは各エイドステーションで栄養補給ができます。
岐宿町に入り、二本楠公民館では鯖のお寿司が振舞われました。
ほどよく歯ごたえあり、噛むほどに旨味がにじみ出る、美味しいお寿司でした。山間の道、富江岐宿線は大変な道のりですがおススメです。
絶景④海の青いろいろ
さて、岐宿町から玉之浦町へ。今度は島の西海岸を走ります。そして、三井楽町に入ると白い砂浜とエメラルドブルーが美しい高浜海水浴場が現れました。
さらに西海岸を北上していくと、海の表情が変わっていきます。白浜のビーチからワイルドな地形に。遠くにはクジラのような島影、嵯峨ノ島が見えます。いつか、こちらも訪れてみたいです。
そして、海外線には突如、十字架やマリア像が並ぶ墓地が現れます。渕ノ元カトリック墓碑群です。
五島とキリシタンの歴史を考え、感じさせられる場所です。福江島のもっとも西側に位置していて、沖縄や奄美をのぞけば日本の西の果てでもあります。はるか東シナ海を臨む場所にどんな思いがこめられているのでしょうか。
さて、福江島の北西部に位置する高崎鼻を過ぎると、再び海の色が変わりました。透明度の高い青のグラデーションです。五島では本当に様々な海を眺めることができます。
9時間の絶景探訪 終了
ということで、島をぐるっと時計回りに海岸や山間を9時間あまり走って五島市立中央公園陸上競技場に戻ってきました。
今回、2022絶景福江島マラニックに参加して様々な五島の絶景に巡り会いました。実はまだまだ紹介しきれないほど五島には絶景があります。ぜひ、皆さんの目で絶景を探してみてください。