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2023年 経済担当記者が宮崎の暮らし振り返る 交通インフラ注目

  • 2023年12月25日

2023年も残すところあと少し。
宮崎のこの1年を、NHK宮崎のNEWSWEBでよく読まれた記事を通して振り返ります。今回のテーマは「経済・暮らし」です。

10位~6位のアクセスランキング

9位にランクインしたのは「県の最低賃金時給で44円引き上げ過去最高の897円に」という記事です。
最低賃金が時給で示されることになった2002年以降では過去最高額で、引き上げ幅としても過去最大だった昨年度の32円を大きく上回りました。ただ、最低賃金が上がったとはいえ「年収の壁」を考えて勤務時間を調整するパート従業員もいて、店側では人手不足にも悩まされました。

8位は芋焼酎に関する「霧島酒造が一部商品の販売休止芋焼酎の原料確保難しく」という記事。
イモを腐らせる病気の「サツマイモ基腐病」が広がった影響で原料の確保が難しくなったとして主力商品である「黒霧島」など一部の商品の販売を休止すると発表しました。その後、焼酎メーカーが原材料の安定確保のため、原因となるカビに汚染されていない苗を育てるための施設を新たに作るなど動きもありました。

5位~1位のアクセスランキング

3位は今月お伝えした「妻への思いを詠んだ97歳の短歌全国大会で最優秀賞」という記事。
その短歌をあらためて紹介します。
「親が決め/時代遅れの/見合婚/今こそ言おう/好きだよ千恵子」。

長年、面と向かって妻に伝えられなかった「好きだ」という思いを詠んだ短歌でした。家族によりますと、千恵子さんは11月末に亡くなりましたが、生前に入所施設のスタッフから短歌について知らされ、「気持ちがうれしい」と喜んでいたということです。また、葬儀では、長倉さんがこの歌を大きな声で読み上げたということです。

2位は6月に放送した「大量発生でホームセンターには殺虫剤を買い求める人が相次ぐ」という記事。
皆さんを悩ました東南アジア原産の「が」キオビエダシャク。去年に続いて宮崎市などで多く見られ、住宅などに植えられた樹木の葉が食べられる被害が出ています。

経済担当記者が注目したのは…

柳原記者

私が注目したニュースは、4位と5位にランキングされた交通インフラの整備に関する記事です。

柳原記者

今年の3月に東九州自動車道で、宮崎市の清武南インターと日南市の日南北郷インターを結ぶ新たな区間が開通しました。利便性が大きく上がったと実感した人も多いと思います。
2006年の着工から17年越しとなる開通で、1時間以上かかっていた双方の市の中心部どうしの移動がおよそ40分に短縮されました。5月以降は、新型コロナの5類移行で人の動きが活発になったこともあり、特に日南市側には県内外から観光に訪れ、休日や連休にはにぎわいを見せています。
一方で、この開通に伴って以前の県道沿いの店舗では客足が減ったものの、新たなビジネスチャンスととらえ、販路拡大を進めるなど地域経済にも変化が生まれています。

柳原記者

さらに「日豊グリーンライン」の愛称で知られる延岡市と日向市を結ぶ広域農道もことし2月に40年越しの工事をへて完成しました。こちらは並行する国道10号線の渋滞緩和につながっているほか、トマトやタマネギなどの農畜産物の物流を促し、農業県・宮崎の競争力を高めてくれていると思います。
地元の方や関係者にとって悲願ともいえる道路の開通が続き、県民の暮らしの向上につながっているようです。

2024年にも新しい道路が開通

柳原記者

さらに来年度中には都城市と鹿児島県の志布志港を結ぶ自動車専用道路の「都城志布志道路」も開通する見込みです。また、完成時期は未定ですが、延岡市と熊本市近郊を結ぶ九州中央自動車道も整備が進められています。「陸の孤島」とも呼ばれる宮崎県に道路網が整備され、近隣の県などとのアクセスがよくなることは防災や医療など生活の質を高めだけでなく、インバウンドを含めた観光需要を取り込んでいく上でも重要だと思います。道路に限らず、空路なども含めて交通網のさらなる充実に期待したいと思います。

ここまで「経済・暮らし」をテーマに、NHK宮崎のNEWSWEBで2023年によく読まれた記事をランキング形式で紹介しました。

  • 柳原 章人

    宮崎コンテンツセンター

    柳原 章人

    前任地は上海支局。日本語(関西弁)、英語、中国語の3か国語を話せます。

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