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宮崎 新型コロナ感染者数 "定点把握" データが示す意味は?

  • 2023年05月23日

新型コロナ5類移行に伴い、新型コロナの感染状況の発表方法が、これまでの「全数把握」から「定点把握」に変わりました。定点把握のデータの見方を解説します。

感染状況発表方法が変わる「全数把握」から「定点把握」へ

これまでは県内で合わせて何人が感染したか、つまり「全数」を把握して発表していましたが、あらかじめ指定した一部の医療機関から週1回、「今週は何人の感染者がいました」と報告を受ける「定点把握」へ変わります。

宮崎県の場合、定点となっている医療機関は58しかないので、全部足し合わせても本当の感染者数よりは大幅に少なくなります。5月18日の発表では報告があった感染者の合計は1週間で120人でした。

どう見たらいい?「定点把握」のデータ

この数字自体にはあまり意味がなく、感染を抑え込めているのか、今後増えていきそうなのか、動向を知ることが主な目的です。

動向を見るには「1医療機関あたりの報告数」が分かりやすいので、放送でもこちらをお伝えしていきます。

5月18日の発表がこちらになります5月8日から14日まで、つまり先週1週間のまとめです。

1医療機関当たりの報告数は県全体では2.07人でした。初回なので前の週との厳密な比較はできませんが、前の週が大型連休だったこともあり、2倍以上に増えているということです。

また、これまでの実数と違って感染者が多いか少ないかわかりにくいので、県は感染状況に応じた色分けをして警戒を呼びかけることにしています。

今は感染が落ち着いているので真っ白ですが、1医療機関あたりの報告数が

・5人以上になると「黄色」
・10人以上は「オレンジ」
・20人以上は「赤」
・50人以上は「紫」

の色がつきます。

よく見ると小林・えびの・西諸県圏域は4.5人なのでもう少し増えると黄色のレベルに到達します。

このレベル分けは、第8波の際の感染状況を参考にしていて、
▼「紫」は「医療非常事態宣言」を
▼「赤」は「医療緊急警報」を
それぞれ発令した際の感染状況に相当するということです。

ただ「5類」移行に伴ってこうした県独自の警報も廃止されましたので、私たちが 「そういう状況にあるんだ」と理解して行動することになります。

入院患者については実数での発表が続きます。新型コロナの感染状況は週1回、原則、木曜日に発表されます。

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