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小さな旅「いのち輝く岬で 宮崎県都井岬」監視員/渡辺木直さん

  • 2023年05月19日

昭和58年から放送が始まり、日本各地の美しい風景と、そこに育まれる人々の暮らしを紹介している「小さな旅」。
放送を延期した「いのち輝く岬で~宮崎県 都井岬~」は、5月28日(日)朝8時から放送します。

旅人は中川緑アナウンサー

(番組の内容)
宮崎県の最南端、太平洋に突き出す都井岬。ここには100頭ほどの「岬馬」が野生で暮らしています。自然の中で生まれ、草を食べ、繁殖。その姿を一目見ようと多くの観光客が訪れています。渡辺木直さんも岬馬に魅了された一人。埼玉県から移り住み、おととしから馬の監視員として働いています。春は出産シーズン。無事生まれるかを心配しながらも野生であることを尊重して、つかず離れず見守る木直さん。春の都井岬で、いのちの輝きに出会います。

岬馬を「見守る」

日本で唯一、野生で暮らす馬たち「岬馬」は国の天然記念物に指定されていて、現在98頭が生息しています。この「岬馬」を監視するのが今回の「小さな旅」の主人公・渡辺木直さん。馬が無事に生きているか毎日確認し、記録するのが監視員の仕事です。

取材をした日も怪我をした馬の様子を、木直さんは注意深く監視していました。

渡辺木直さん

この馬は左の前足を怪我しているんですけど、だいぶ膿(うみ)とかも出なくなって結構よくなってきました。けがをしてると可哀想とか、良くなるといいなとは思うんですけど、本当に何もできないんです。

監視員は飼育員ではありません。病気やけがをした馬がいても、ただただ、見守っています。

野生馬の魅力

渡辺木直さんは28歳。一昨年、監視員になりました。
埼玉県出身の木直さんは、小さいころから動物が大好きで、専門学校を卒業後、観光牧場に就職しました。しかし、出会ったのは、人に飼われた動物ばかり。そんな時に「岬馬」の存在を知り、すぐに宮崎にやってきたといいます。

渡辺木直さん

本当に馬が自由に駆け回って好きな所に移動して、好きな馬と繁殖して子どもを作ってとか、馬が馬の意志で馬らしく生きていけるのが、日本にこんな素晴らしいところがあったんだって思いました。

木直さんの頭には、岬にいる98頭の馬たちの情報が詰まっています。今では馬の性格やお互いの関係性もわかるようになり、岬馬への愛情は深まるばかりです。

木直さんの「相棒」

馬たちは岬の広さは560ha、東京ドーム120個分を駆け回っています。馬たちの様子を見守るために必要な「相棒」がこちら。

「バイク」です。そしていっしょに積んでいるのが「スコップ」。
見回りにでると、道に落ちた馬の糞の掃除などですぐにスコップが活躍します。健康状態が気になる馬が見つかるまで、森の中などを今日も駆け回っています。

待ちわびた春駒シーズン

春は岬馬の出産シーズン。しかし、野生馬の出産・子育ては簡単なことではありません。木直さんは、夜明け前に岬に向かいました。

一昨年産まれた馬は21頭いたんですけど、今はもう6頭しかいません。2歳の段階でそんなに減っちゃってますね。

なかなか子馬が生まれない、一頭を心配しています。お腹は大きなままで、まだ産まれそうにありません。無事生まれるかを心配しながらも、野生であることを尊重する様子をぜひ番組でお楽しみください。

放送は5月28日(日)午前8時~

小さな旅「いのち輝く岬で~宮崎県 都井岬~」は
5月28日(日)午前8時~8時25分<総合テレビ・全国放送>
※NHKプラスでインターネットでの同時配信/見逃し番組配信(放送後1週間)があります。

そして、宮崎県内向けには、先行放送を行います。
5月26日(金)午後7時30分~7時55分<総合テレビ・宮崎県内向け放送>
ぜひ、放送をお楽しみください。

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