「テゲバ」vs「鹿児島」サッカーJ3南九州ダービーの見どころ

今シーズンのテゲバ

昨シーズンはＪデビューシーズンでいきなり優勝を争い、3位の好成績で終えたテゲバジャーロ宮崎。しかし、今シーズンは昨季リーグ1位の44ゴール中、計19ゴールをあげた梅田魁人選手（現水戸ホーリーホック（J2））・藤岡浩介選手（FC岐阜（J3））などの離脱も大きく、リーグ13位とチームは低迷している。

リーグ戦27試合でわずか30得点と決定力が課題となっていたが、前節の福島戦では今シーズン最多タイの4得点で快勝。攻撃陣の復調もうかがます。さらに、前節ではテゲバがＪリーグ昇格後初めて、ホームでサポーターからの声出し応援が解禁になりました。

徳永裕大選手は声援について「攻撃をやめずに続けられ、4点目を獲りにいけたのは、すごく力になっていた。サポータの笑顔とかをもっと見たいという一心で残りの試合を戦っていきたい」と語りました。

負けられない南九州ダービー

同じ南九州を本拠地とする鹿児島ユナイテッドとのダービー戦。鹿児島は今季好調で現在2位、首位のいわきFCに勝ち点差4と優勝も狙える位置につけている。南九州ダービーは“焼酎ダービー”として注目度も高く、過去3戦は最大4,000人超が詰めかけた。「芋焼酎の消費量なら負けん」「度数なら勝っている」などサポーターの舌戦も独特で、サポーター同士の戦いにも注目が集まります。テゲバにとって、鹿児島はJリーグ参入7年目、J１ライセンスも持つ格上ですが、これまでの対戦成績は1勝1敗1分の5分となっています。

見所はズバリ！「エースの活躍」。テゲバはここまでチームトップの得点数、岡田優希選手に注目。前節は2ゴールを奪い連敗ストップに貢献しました。最近5試合で4得点と絶好調です！一方、鹿児島は有田選手が14得点とJ３の得点ランキングトップタイ。テゲバはこの選手に仕事をさせてはいけません。どちらのエースが輝くか－必見です！

そして、「中盤の覇権争い」。両チームともにフィールドプレーヤーでトップの出場時間を誇る選手が中盤にいます。テゲバがボランチの千布一輝選手、鹿児島が中盤の木村祐志選手。ピッチの中央で攻守の舵取り役になり、どちらが輝くかが勝敗を左右するでしょう。テゲバは千布選手からチーム最多得点の岡田選手へのパスでゴールは生まれるのか、ご期待ください！

鹿児島ユナイテッドの戦いぶり

鹿児島は前節ＹＳ横浜と対戦し、後半アディショナルタイムの劇的弾で1-0で勝ち、2連勝を飾りました。最下位のチームが相手だったこともあり、鹿児島がゲームをコントロールする時間が長かったですが、カウンターを受けるなど危ない時間帯を守備陣が耐えて、決勝点につなげました。

鹿児島の残り試合は6試合。ここ5試合の成績は4勝1敗と波にのっています。選手たちも「次のホーム戦（対テゲバ）に向けて全員で準備しなければいけないので、しっかり1週間やっていきます」とコメントし、J2昇格に向けていいチーム状態であることがうかがえます。

南九州ダービー中継・解説は前園真聖さん

南九州ダービーの模様はNHK宮崎の総合テレビで中継します。
10月16日(日)午後1時～　宮崎県内向け　総合テレビ

ゲスト解説には、元サッカー日本代表の前園真聖さん。前園さん自身は鹿児島出身ですが「ライバルが生まれれば九州がより盛り上がる」とあえてテゲバウォッチを続けてきました。

そして、NHK鹿児島の解説は元日本代表で、歴代最多152キャップを記録している遠藤 保仁選手のお兄さん・遠藤彰弘さん。元Ｊリーガーで前園さんと同じく鹿児島実業サッカー部の出身です。ハーフタイムに行うNHK宮崎とNHK鹿児島の解説者の掛け合いにもご注目ください。

NHK宮崎は南九州の覇権をかけた大一番、前園さんと熱く賑やかにお伝えしていきます。ぜひ放送でお楽しみください。