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酵素たっぷり野菜「青パパイア」の食べ方 宮崎・JA西都の挑戦

ミステリー×クッキング#7
  • 2022年09月02日

「農業を応援して宮崎をもっと元気に」。西都市で生産される青パパイアの食べ方を伝えるために始まったJA西都のレシピづくりの様子を取材しました。できあがったレシピは11品とその思いとは?

9月が旬の青パパイア 大消費地に売り込め

パパイアというと南国感あふれるオレンジ色のトロピカルフルーツをイメージする人も多いと思いますが、熟す前の青い状態で食べるのが「青パパイア」です。熟す前に食べた方が“パパイン”と呼ばれるたんぱく質を分解する酵素や、ポリフェノール、アミノ酸が豊富に含まれています。ちなみに、熟したパパイアは「果物」ですが、青パパイアは「野菜」として扱われます。

宮崎では西都市や児湯郡などを中心に栽培が広がっている青パパイア。野菜としての知名度はまだまだですが、近年は健康志向の高まりを背景に注目を集めている食材です。

露地ものが旬を迎えたこの夏。JA西都の担当者によると「地元の方だけでなく、首都圏や関西方面からの注文も多い」とのことで、JA西都は全国に青パパイアを売り込むためPRパンフレットを作ることにしました。

西都市のJAの直売所には青パパイアがズラリ

食べ方を全国へ レシピづくりスタート!

この日はどの料理をパンフレットに載せるかを決める検討会。会場のJA西都いっちゃが広場内の調理室には市内の野菜ソムリエのみなさんが、自ら考案したレシピを片手に集まりました。

作るレシピは11種類。青パパイアは味や香りにクセがなく、どんな料理でも活躍する食材なので、様々な調理法で青パパイアをPRしようという作戦です。山積みされた青パパイアが次々と料理に姿を変えていきます。さすが産地のみなさん。皮のむき方や切り方も慣れたもの。2時間ほどで全11品が完成しました!

西都市のみなさんらが考案した11種の料理

レシピ集をつくるメンバーの思いとは

メンバーのみなさんにパンフレットにかける意気込みを伺いました。

田原早紀さん(JA西都)
ズッキーニの栽培を始めたときも食べ方が分からないとかそういう反応があったから、青パパイアもこうやって食べたら美味しいのねというのを知ってもらいたい。食べ方が分かれば手にとって購入してもらえるようになり、農家さんの収入につながればと思っています。第2のズッキーニを目指したいです。

鬼塚春菜さん(野菜ソムリエ)
今回のレシピづくりはきっかけでしか無いですけど、少しずつ調理方法が伝わってきゅうりとかピーマンとか普段使いする野菜のなかに青パパイアが入ってくれれば、それが私たちのゴールなのかなと思います。今回のレシピがその手助けになると嬉しいです。

青パパイアを通して宮崎の農業を応援してきたNHK宮崎としても、この波をさらに広げていきたいと思います。できあがったパンフレットは9月には首都圏や関西方面の小売店の店頭に置かれるほか、西都市内のJAの直売所でも配布される予定だということです。

NHK宮崎のこれまでの「青パパイア」ものがたり・・・

農業を応援して宮崎を元気にしようという「ミステリー×クッキング」。今年の前半は健康にいい食材として脚光を浴びる野菜「青パパイア」を応援しています。4月放送の番組では、新たな魅力を発見しようと、食文化が全く異なる青森の郷土料理研究家のみなさんなどに新レシピを開発してもらいました。

青森編の様子はこちらからご覧いただけます。
https://www.nhk.or.jp/miyazaki/program/mysterycooking/index.html 

JA西都のパンフレットは「味」「作りやすさ」「青パパイアの特徴の活かし方」といった視点で野菜ソムリエ全員で投票を行い、掲載する料理が決められました。ミステリークッキングで青森県弘前市の「津軽あかつきの会」のみなさんが考案したレシピ「青パパイアとニンジンの子和え」も選ばれました!

JA西都や野菜ソムリエが作ったレシピは近日中にNHK宮崎のホームページでも詳しくご紹介します。

  • 土橋大記

    宮崎放送局コンテンツセンター アナウンサー

    土橋大記

    宮崎の野菜のおいしさに日々感動!全国のみなさんに伝えたい!

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