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介護や寝たきりにならないために 簡単!フレイルチェックリスト

「体重が半年で2~3kg以上減った」、「この1年間に転んだことがある」、「以前に比べて歩くスピードが遅くなった」・・・こんな質問に心当たりがある人はいませんか?

もしかしたら「フレイル」と呼ばれる「介護が必要になる一歩手前」の状態かもしれません。

まだあまり耳なじみがない言葉ながら、コロナ禍を経て、じわじわと広がっているとも言われている「フレイル」。

フレイルの基本的な情報、そしてあなた自身、あなたの家族の健康を守るために簡単にチェックできる方法をご紹介します。

(かんさい熱視線「続出!?“コロナ・フレイル”」 取材班)

かんさい熱視線 放送後 11月24日までNHKプラスで配信

要介護の一歩手前の状態「フレイル」を知っていますか?

コロナ禍で外出や交流の機会が減ったことで、いま高齢者を中心に「フレイル」と呼ばれる状態の人が増えているのではないかと懸念されています。

フレイルとは

フレイルとは、日本語にすると「虚弱な」という意味。

健康な人と要介護の人の間、「介護が必要になる一歩手前」の状態のことをいいます。

年を重ねていくと、心身や社会性などの面でダメージを受けたときに回復できる力が低下していき、健康に過ごせていた状態から、支援を受けなければならない要介護状態に変化していきます。

健康な状態で少しでも長く過ごすためには「フレイル」をしっかり予防し対策していくことが重要だとして、近年注目があつまっているのです。

具体的にどんな状態を指すのでしょうか。

フレイルの3大要素

フレイルには主に3つの要素があるとされています。

「身体のフレイル」は、足腰の筋力が衰えて、立ったり歩いたりするのがつらい状態。

「精神・心理のフレイル」は、認知機能の低下や軽度のうつ症状になる状態。

「社会性のフレイル」は、人との関わりがなくなって孤独感が深まるような状態。

こうしたことが重なったり連鎖したりして、自立して生活する力が全般的に下がってしまうのです。

12個の質問でフレイルチェック

フレイルは「自覚することが難しい」といわれていて、自分自身の状態にいち早く気付き、状態を改善したり、維持につなげたりしていくことが重要だとされています。

自分や家族がフレイルなのか心配だという人のために、セルフチェックする方法をご紹介します。

以下の12個の質問のうち、当てはまるものをチェックしていき、4個以上当てはまると「フレイルの可能性がある」とされています。

フレイルのチェックリスト

フレイルだったとしても改善できる可能性も!

もし自分や家族がフレイルの可能性があると分かった時、どうすればいいのでしょうか。

このリストの作成の元となる研究データをまとめた東京都健康長寿医療センター研究所の研究部長、石崎達郎さんは、このチェックリストを「自分の状態に気づくためのツール」として活用してほしいと話していました。

石崎さん

「仮にフレイルと判断された場合でも、適切な取り組みをすることによって、健康な状態に戻る可能性は高い。それだけに、フレイルをいち早く発見して対応することはとても重要なポイントです。当てはまった数よりも、これ以上該当する項目が増えないように、いまの状態の維持を目指す。そして、できていない点については改善していくように日頃から意識することがとても大切です」

「フレイルかもしれない」 どこに相談したら?

改善を目指すとしても知識もなく、どうしたらいいのかわからないという方も多いかもしれません。

「フレイルかもしれない」と思った時に頼りになる相談先をまとめました。

「フレイル」どこに相談したら?

まず、身近な相談場所となるのは「かかりつけの医療機関」。ふだんから持病などで通院している「かかりつけ医」、「かかりつけ薬局」などです。また病院の看護師や管理栄養士もフレイルに詳しく頼りになります。

そして、もうひとつの相談先が「地域包括支援センター」です。

自治体が運営する「高齢者の総合相談窓口」で、保健師や社会福祉士など、フレイルにも詳しい専門職員が配置されています。自治体によっては、「高齢者あんしんセンター」や「高齢者いきいき元気センター」など別の名前で呼ばれていることもありますが、すべての市町村に設置されています。

相談することで、どう対応すればいいかアドバイスを受けられ、対策が必要な状態とされれば、自治体が提供している支援・予防プログラムなどにもつながることができます。

ぜひ自身や家族だけで抱え込まずに専門の知識を持つ機関とつながりましょう。

コロナ禍の生活がフレイルにどう影響し、いまどんなことが起きているのか。その実態を取材した「かんさい熱視線」は下記リンクよりご覧いただけます。(放送後 11月24日まで配信) 注意点や対策など、さらに詳しい内容をご紹介しています。
この記事のコメント投稿フォームからみなさんの声をお待ちしています。

担当 「医療と介護を考える」の
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みんなのコメント(7件)

感想
ゆうちゃん
50代 男性
2023年11月11日
認知症対応型のデイサービスで管理者をしています。ご利用者の皆さんとスタッフも一緒にこの番組を拝見し、フレイル予防に デイサービスに通うことの大事さを共通認識する良い機会となりました。私たちの支援が皆さんの健康を守る一助になるよう頑張りたいです。自分自身のフレイル要素も5個あり、人ごとではないと感じています。
感想
マンさん
60代 男性
2023年11月11日
自分の時間をより為に生きることに使いたいです。
悩み
まっさん
70歳以上 男性
2023年11月10日
フレイルチェックでは、あまり悲観的なレベルではありませんが、他の要因(腰部から来る足の痺れ)で、終日集中力がないことです。多数の専門医に見放されました。毎日が辛いです。
悩み
野田政市
70歳以上 男性
2023年11月10日
一人暮らしです。運動もなかなかできない。
体験談
しん
70歳以上 男性
2023年11月10日
81歳男。糖尿病を患って7年。最近歩く力がなくなって来ました。最近は2000歩、歩くのがしんどいです。でも頑張って歩こうと思っています。大股で歩いて3000歩を目指します。
提言
のぶりん
70歳以上 男性
2023年11月10日
食べること、外出、しゃべる、考える、大事です。
悩み
フーさん
70歳以上 女性
2023年11月10日
食事の準備が、面倒になっています。