安野光雅さんの世界にどっぷりと
斎康敬です
暦の上では春、ということのようですが
まだまだ寒い日が続きますね
新型コロナに気をつけながらの日々、
どうぞ気をつけてお過ごしください
先月、島根の風景をこよなく愛した画家が亡くなりました
安野光雅さん
画家・絵本作家、という肩書だけでは語りつくせない
さまざまな顔をお持ちの方でした
誰もが一度は手にとったことがあるであろう
だまし絵の絵本や
ヨーロッパの街並みを描いた「旅の絵本」
さらには心和む風景画
過日、津和野の安野光雅美術館に行ってきましたが
なんとも心が温まる時間を過ごすことができました
94年の生涯でたくさんの作品を残してくれた安野さんは一方で
NHKのテレビやラジオに数多く出演していただきました
そこに残された安野さんの言葉を読み解く番組を
お伝えしていきます
まずは総合テレビの「さんいんスペシャル」
5日(金)夜7時30分から
「絵本の国の旅人~貴重映像でたどる安野光雅の世界~」
安野さんのライフワークに込めた思いを映像でふりかえります
そしてラジオでも
安野さんはFM放送の「日曜喫茶室」の“ご常連”としての出演をはじめ
NHKラジオの番組にも数多く出演していただきました
その貴重な声をまとめてご紹介しようと
2日にわたるラジオ特番「安良光雅さんがのこしたことば」としてお伝えします
まず5日(金)昼0時30分からは
安野さんが一番大事にしていたといわれる
アンデルセンの「即興詩人」について語った番組
1981年放送の「一冊の本」をお聞きいただきます
当時安野さんは55歳
聞き手は、元NHKアナウンサーの中西龍さんです
小さいころラジオで聞いていた「にっぽんのメロディー」や
時代劇のナレーションでおなじみのあの渋い低音の声
アナウンサーの大先輩の仕事を
このような機会にじっくり聞くことになるとは思いませんでした
そちらにも注目してお聞きください
5日(金)昼0:30からです
そして翌6日(土)午前8時5分からは
安野さんがふるさと津和野について語った2009年放送の
ラジオ深夜便こころの時代「忘れえぬ心象風景」です
生活の拠点は東京においていましたが
安野さんはふるさとの景色を描きに
たびたび津和野に戻ってきていたそうです
子どものころの思い出や
ふるさとが創作活動に与えた影響について
83歳の安野さんが語ってくれています
今回制作していて
55歳の安野さんと83歳の安野さんとで
声の張りがほとんど変わらないことに気づきました
がんをはじめ大病もなさっていた安野さんですが
なにかに打ち込んでいる方というのは
確固たるものをもっていて、それが表に出るんだと
安野さんの声から気づかされました
ラジオ特集
「安野光雅さんがのこしたことば」
放送は5日(金)午後0時30分から午後1時まで
6日(土)午前8時5分から9時55分まで です
安野さんの創作の原点となった
ふるさと津和野の景色を思い浮かべながら
お聞きいただければ幸いです
投稿者:斎 康敬 | 投稿時間:16:15