がんによる体の痛みや心のつらさをやわらげるのも緩和ケアチームの役割

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やせてきた体がだるい全身が痛い全身

がんの痛みをやわらげる3つの方法

がんの痛みをやわらげる3つの方法

がんによる体の痛みを和らげる方法には、「消炎鎮痛薬、医療用麻薬(オピオイド)などの痛み止め(鎮痛薬)の使用」「骨に生じたがんの痛みに対する放射線治療」「神経を圧迫しているがんを小さくする手術」「痛みの原因となっている神経に直接注射する神経ブロック」などがあります。
神経ブロックは、椎間板ヘルニアなどの腰痛の治療法として知られていますが、がんの痛みの治療でもよく行われています。神経ブロックを行うとすぐに痛みが軽くなるケースが多く、痛みのためにできなかった仕事や家事ができるようになったり、痛み止め(鎮痛薬)を減らしたり止めたりできるなど、生活の質を上げることができます。そのほか、患者さんが抱えるつらさには、「不安や気分の落ち込みなど精神的なもの」「仕事や経済面など社会的なもの」「人生や死後のことなどのスピリチュアルなもの」などがあります。こうしたつらさを抱える患者さんには、まず専従の看護師が話を聞いてから、精神科の医師、ソーシャルワーカー、臨床心理士などが専門的な対応を行います。

この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康 放送
    がんのチーム医療「緩和ケアチーム」