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【5/14放送】支え合えば笑顔に 取材後記:その2

2013年05月13日(月)

家で最期を迎えるということ・・・

実は、私はこんな取材をしておきながら、
今まで一度も人生の最後は家で過ごしたいと思ったことはなく、
施設で迷惑をかけず・・・と思っていました。
(30代半ばでまだ先の話ではありますが)
ただ今回の取材で、在宅で介護されたり、看取られたりした家族と
たくさんお会いしお話しを伺う中で、1つ感じたことがありました。


どんなかたちであれ精一杯人生を共にしてきた家族や仲間がいれば、
そうした人たちが集まる家で最期を迎えたいと自然に思うのかなと。


今回の番組取材中に、亡くなられた90歳のトヨ子さんは、
「家だと心がゆるっとする」と笑顔で一言おっしゃっていました。
そして、今年もひ孫と一緒に桜を見に行きたいと、
一生懸命にごはんを食べて元気になろうとされていました。


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そんなトヨ子さんが亡くなった数日後、お話しを伺いにお宅を訪ねました。
集まっていた元気なひ孫さんたちが迎えてくれました。
トヨ子おばあちゃんの写真を囲みながら、上手だったハーモニカのこと、
ゲートボールで国体に出たこと、好きだったフライドチキンのこと、
楽しく色々と聞かせてくれました。
90年かけて作っていらっしゃった大事な家族を
最後にトヨ子さんに紹介してもらったようで、
とても嬉しい取材になりました。


今回の取材を通して、たくさんの在宅医療・介護に関わる方にお会いしました。
もちろん、けっして楽ではない状況に苦しんでいらっしゃる方もいました。
そうした方をより密接に支える仕組み作りを
荒川医師と村民の方々が今日も取り組んでおられます。


「支えあえば笑顔に―山形・大蔵村の在宅医療―」
本放送は、2013年5月14日(火曜)夜8時
再放送は、2013年5月21日(火曜)午後1時5分、Eテレで放送です。

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