2014年09月29日(月)
9月30日放送
シリーズ リハビリ・ケア新時代
脳からの挑戦
第1回「心の声を届けたい」
にご出演された内田麻理香さんにメッセージをいただきました。
《内田麻理香さんプロフィール》
サイエンス・コミュニケーター。
――第1回は、脳と機械をつなぐ「ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)」技術を意思伝達困難なALS患者たちのコミュニケーション支援に活用しようという臨床研究を紹介しました。収録はいかがでしたか。
ALSと向き合う衣川昌一さんのお話をうかがって、コミュニケーションが人を支えているということに改めて気付かされました。BMIは人の尊厳を支えるためにも使えるんだという希望を持ちましたね。
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2014年08月19日(火)
ディレクター K です。
下記の記事について、たくさんのご意見、感想を頂きありがとうございます。
そこで今日は、記事への補足をさせていただきます。
「慢性疲労症候群」の全ての原因が、睡眠不足と判断されているわけではありません。
現在「ハートネットTV」では、睡眠リズムが崩れたり、充分な睡眠がとれていなかったりするために(=睡眠の時間や質が保てず)日常生活に支障をきたす子供たちが病院に駆け込んできている実態を取材させて頂いています。
この中には、国際診断基準の「小児慢性疲労症候群」にあてはまる子どもさんたちが数多くいるとのことです。
(*成人の慢性疲労症候群と若干診断基準が異なります)
睡眠リズムの崩れた子どもの脳波を検査すると「判断機能が低下している」ことが見て取れること。
また、今年4月、理化学研究所などの共同研究グループが
「慢性疲労症候群の患者が脳内炎症を広く生じていることを確認」したことなどから、子どもの睡眠の乱れの脳への影響は侮れないと。
取材を通して感じています。
もし小児慢性疲労症候群、あるいはそのような状態の要因の一つに睡眠の乱れもあるとしたら
・そもそも子どもの睡眠リズムとはどういうものなのか、
・乱れるとどういうことが起きるのか
・また乱れるきっかけは何なのか
・どう改善できるのか、など
深く掘り下げていきたいと考えている次第です。
下記の記事が、小児慢性疲労症候群のすべての原因が睡眠にあるような誤解を与えてしまったとしたら、言葉足らずですみません。
ご意見、ご感想、またアドバイスなどいただけたらうれしいです。
(2014年8月24日 加筆)
ハートネットTV、ディレクターのKです。
ある小児科医の取材で、ショッキングな話を聞きました。
脳が“炎症状態”になっている子どもが多くいるとみられる、というのです。
その病気は、「(小児)慢性疲労症候群」。疲労がたまり、脳の一部が“炎症”状態になるため、頭や身体の動きが著しく低下してしまう病気です。
「慢性疲労症候群」になると、ある朝急にベッドから身体が起こせなくなるといいます。
頭もぼーっとしてしまい、勉強にも何にも身が入らなくなってしまう。不登校やひきこもりの隠れた要因となっているのではないかとも言われています。
その背景にあるのは、「深刻な睡眠不足」や「睡眠リズムの乱れ」です。
そもそも日本は、諸外国に比べて子どもの睡眠時間が圧倒的に少ない“短眠”大国。
2010年の国際調査では、3歳以下の子どもの一日の総睡眠時間は日本は11時間37分で、対象の17カ国中で“最下位”。1位のニュージーランドと比べて100分も少ないそうです。
小中学生も、平均就寝時間は遅くなっていて“夜更かし”傾向は年々強まっています。
たしかに、0時を越えても街中で子どもを見ることも多くなってきたように思います。
どうすれば、子どもの睡眠リズムや生活習慣を立て直し、子どもの健全な脳の成長を保つことができるのでしょうか?
ハートネットTVでは、10月に子どもの睡眠のメカニズムや最新の治療法などに迫りながら、子どもの睡眠の実態に迫る特集を予定しています。
みなさんの身の回りにも、ぼーっとしていて勉強やスポーツに身が入らない子ども、
朝起きられず、睡眠が乱れがちな子どもはいませんか?
また、自分がそうではないか(そうだった)、周りから「怠けている」「仮病だ」などと言われ傷ついた、という10代・20代前後の方いますか。
子どもの睡眠について、日常で感じる疑問や体験談、困りごとをお寄せください。
「リハビリ新時代 脳からの挑戦」(仮)
*「子どもの睡眠」のほか、ブレイン・マシンを使った難病ケアなどを取り上げます。
2014年9月30(火)、10/1(水)、10/2(木)、29(水)
本放送:夜8時00分~8時29分
再放送:翌週午後1時5分~1時34分