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子どもの "睡眠の乱れ"が、脳に影響を及ぼす?

2014年08月19日(火)

ディレクター K です。
下記の記事について、たくさんのご意見、感想を頂きありがとうございます。
そこで今日は、記事への補足をさせていただきます。


「慢性疲労症候群」の全ての原因が、睡眠不足と判断されているわけではありません。

現在「ハートネットTV」では、睡眠リズムが崩れたり、充分な睡眠がとれていなかったりするために(=睡眠の時間や質が保てず)日常生活に支障をきたす子供たちが病院に駆け込んできている実態を取材させて頂いています。


この中には、国際診断基準の「小児慢性疲労症候群」にあてはまる子どもさんたちが数多くいるとのことです。
(*成人の慢性疲労症候群と若干診断基準が異なります)


睡眠リズムの崩れた子どもの脳波を検査すると「判断機能が低下している」ことが見て取れること。
また、今年4月、理化学研究所などの共同研究グループが
「慢性疲労症候群の患者が脳内炎症を広く生じていることを確認」したことなどから、子どもの睡眠の乱れの脳への影響は侮れないと。

取材を通して感じています。


もし小児慢性疲労症候群、あるいはそのような状態の要因の一つに睡眠の乱れもあるとしたら

・そもそも子どもの睡眠リズムとはどういうものなのか、

・乱れるとどういうことが起きるのか

・また乱れるきっかけは何なのか

・どう改善できるのか、など


深く掘り下げていきたいと考えている次第です。


下記の記事が、小児慢性疲労症候群のすべての原因が睡眠にあるような誤解を与えてしまったとしたら、言葉足らずですみません。


ご意見、ご感想、またアドバイスなどいただけたらうれしいです。
                  (2014年8月24日 加筆)




 


ハートネットTV、ディレクターのKです。
ある小児科医の取材で、ショッキングな話を聞きました。

脳が“炎症状態”になっている子どもが多くいるとみられる、というのです。
その病気は、「(小児)慢性疲労症候群」。疲労がたまり、脳の一部が“炎症”状態になるため、頭や身体の動きが著しく低下してしまう病気です。
「慢性疲労症候群」になると、ある朝急にベッドから身体が起こせなくなるといいます。
頭もぼーっとしてしまい、勉強にも何にも身が入らなくなってしまう。不登校やひきこもりの隠れた要因となっているのではないかとも言われています。


その背景にあるのは、「深刻な睡眠不足」や「睡眠リズムの乱れ」です。
そもそも日本は、諸外国に比べて子どもの睡眠時間が圧倒的に少ない“短眠”大国。
2010年の国際調査では、3歳以下の子どもの一日の総睡眠時間は日本は11時間37分で、対象の17カ国中で“最下位”。1位のニュージーランドと比べて100分も少ないそうです。
小中学生も、平均就寝時間は遅くなっていて“夜更かし”傾向は年々強まっています。
たしかに、0時を越えても街中で子どもを見ることも多くなってきたように思います。

どうすれば、子どもの睡眠リズムや生活習慣を立て直し、子どもの健全な脳の成長を保つことができるのでしょうか?

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ハートネットTVでは、10月に子どもの睡眠のメカニズムや最新の治療法などに迫りながら、子どもの睡眠の実態に迫る特集を予定しています。


みなさんの身の回りにも、ぼーっとしていて勉強やスポーツに身が入らない子ども
朝起きられず、睡眠が乱れがちな子どもはいませんか?
また、自分がそうではないか(そうだった)周りから「怠けている」「仮病だ」などと言われ傷ついた、という10代・20代前後の方いますか。
子どもの睡眠について、日常で感じる疑問や体験談、困りごとをお寄せください。



「リハビリ新時代 脳からの挑戦」(仮)
*「子どもの睡眠」のほか、ブレイン・マシンを使った難病ケアなどを取り上げます。

 2014年9月30(火)、10/1(水)、10/2(木)、29(水)
 本放送:夜8時00分~8時29分
 再放送:翌週午後1時5分~1時34分

 

コメント

現在16歳高2の息子が、中3に上がった頃から、朝起きられない日があるようになりました。 中3の夏休みは、キツイと言って、殆どを寝て(横になって)過ごしました。思春期独特のイライラもあったので、病院へも行かず、時間が解決してくれるだろうと思っていました。遅刻・欠席はありましたが、許容の範囲内で、中学を卒業し高校へ入学しました。
新しい環境で心機一転と思っていたら、GW過ぎから朝起き上がれず、遅刻・欠席が増えてきました。高2に上がってからは、数日しか登校できず、留年も確実になりました。本人は、朝から「学校に行きたい」と言いますが、起き上がることができません。心療内科に2軒かかりましたが、抑うつの状態に近いとか、電磁波が脳に悪影響を与えているとか・・。どちらも向精神薬か漢方薬を服用しなければならないようでしたし、ピンとこなかったので、通院をやめました。
番組を見て、睡眠障害もしくは慢性疲労症候群を疑ったほうがいいのか考えているところですが、熊本に住んでいる私達は、神戸までは行けません。どこに行けばいいのでしょうか。

投稿:Rainbow M 2014年10月03日(金曜日) 19時56分

記事が書き換わってますね。
誤解したのでは無く、記事が断言していたのですが。

大人の事情だとしたら、改ざんせずに黙っていた方が良かった。

投稿:通りすがり 2014年08月28日(木曜日) 08時36分

統計をとればどこかしらの国は最下位になります。つねに平均を保とうというのはよくも悪しくも日本的。三歳児で11時間半の睡眠が少ないかどうかは、意見の分かれるところ。睡眠という観点では、時間の長さだけでなく睡眠環境の質の低下もあるのかもしれませんし。今回扱う病気の原因は多元的に調査されるべきかと。昨今では食べ物の影響も看過できません。

投稿:あらじん 2014年08月22日(金曜日) 12時12分

慢性疲労症候群の原因として睡眠の乱れが挙げられていますが、それは光で睡眠のリズムをリセットする機器を販売する会社の商用ホームページの情報です。
睡眠の乱れが原因であると言う説も見かけませんし、わたしの経験から言っても結果と原因を取り違えているようにしか見えません。
夜勤のある仕事の人が慢性疲労症候群になるかと言えば、そんな事は全く無いのです。

投稿:通りすがり 2014年08月21日(木曜日) 09時39分