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【出演者インタビュー】久保純子さん「何よりも悲しいのは、子どもたちが夢を持てなくなること」

2014年05月02日(金)

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4月30日放送(5月7日再放送)
シリーズ 子どもクライシス
第4回 「子どもの貧困」寄せられた声をもとに~
ご出演の久保純子さんにメッセージをいただきました。

 

《久保純子さんプロフィール》

元NHKアナウンサー。2011年~2013年夫の転勤に伴って渡米し、8月に帰国。現在、モンテッソーリ幼児教育の教員免許を取得中。二児の母(長女と次女)。

 

 

――いま日本では「子どもの6人にひとりが貧困」だと言われていますが、
その現状はご存知でしたか?

全く知りませんでした。私は日本ユネスコ協会連盟が行っている世界寺子屋運動という、
途上国に学校を作る活動のお手伝いをさせて頂いています。
貧困ゆえに生きることが精一杯で、学校に通えない子供たちが沢山います。
世界では、 大人でも未だに6人にひとりは読んだり書いたりできないという状況の中で、
それを学べる場所があれば子どもも大人も貧困から抜け出し、夢や可能性が広がります。
でも、私たちの住む日本でも6人にひとりが相対的貧困で苦しんでいるなんて……。
すごく衝撃を受けました。

 

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――収録を終えて、どのようなことを感じましたか。

子どもたちが夢や希望を持てなくなってしまうことが一番悲しいです。
子どもというのは何かを見て、聞いて、感じて、興味を持ち、
いろいろなことにチャレンジしながら自分の夢を広げていく
「無限の可能性」を持って生まれてきます。
環境によってそれができなくなってしまっている。
これは本当になんとかしなくてはいけないと感じました。
荻上チキさんのお話にもありましたが、
例えば支援を行っているNPOにアクセスしてみたり、
周りにそのような境遇に置かれている子どもたちがいないか気を配ったり、
私たちに出来ることは何かを模索したいと思いました。

 

――番組には「同じように苦しんだ」という方や、「親が世間に甘えているのでは?」など、
さまざまな意見が寄せられましたが、どのように感じましたか。

いろいろ大変なご時世で、個々の状況もそれぞれあると思いますが、
子どもたちには責任はありません。
子どもだけではどうしようもできません。
どんな状況でも、子どもたちが夢に向って歩んで行けるように、
国や社会、私たち大人が支えていく仕組みを考えなくてはいけないと思います。
また、教育は大きな礎になると思いますので、
困難に直面したとき、壁にぶち当たったとき、
自分でさまざまな局面を切り開いて行く力を養うために、
子供たちには「学ぶ力」「生きる力」を養ってほしいと感じています。

 

――視聴者の方には番組の見てどのようなことを考えてほしいですか。

「こういうことを考えてほしい」というのはなくて、
逆にご覧になった方たち自身が「何を感じるか」が何よりも大きいと思います。
子どもは誰しも幸せになる権利を持って生まれてきています。
私たちはまず「知ること」が大切で、
その上で何ができるかということを考えていかなくてはいけないと強く思いました。
みなさんもそれぞれ感じた思いを言葉にしたり、話し合っていただけたらと願っています。

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