本文へジャンプ

【出演者インタビュー】荻上チキさん「貧困は個人の問題だと考えていたら、ますます社会は苦しくなる」

2014年05月08日(木)

20140429_ogiue.jpg

4月30日放送(5月7日再放送)
シリーズ 子どもクライシス
第4回 「子どもの貧困」寄せられた声をもとに~
ご出演の荻上チキさんにメッセージをいただきました。

 

《荻上チキさんプロフィール》

1981年生まれ。評論家。ニュースサイト「シノドス」編集長。メディア論をはじめ、政治経済や福祉、社会問題から文化現象まで幅広く取材し分析。著書に『ウェブ炎上』『ネットいじめ』『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか』など。

 

――今回は日本に広がる「子どもの貧困」について見ていきましたが、
収録はいかがでしたか。

今は多くの自治体で“削り合い社会”が進んでいます。
財政難に陥った政治、行政、あるいは国家がさまざまなところで予算を削ったり、
今まで支出されていたものの中にも不要な物があるんじゃないかといって
削減しているわけです。
そして新しい社会問題が出てきても、それに対して予算を出せない事態が続いている。
そうしたなかで民間の工夫などをいろいろと紹介しながら、
前向きにできることを提案していくのはすごく大事だと思いました。
一方でその“削り合い社会”のなかには
「あそこからは予算を削ってもいいんじゃないか」ということを、
内実を理解せずイメージだけで議論してしまう人があまりに多いのも事実です。
貧困対策の議論というのはまだまだ個人問題だと思われていて、
社会問題と理解されていない面もあるので、
もっともっと情報を出していかなければいけないなということを感じながら収録に望みました。

 

詳細は「続きを読む」をクリックしてください > > >

 

【出演者インタビュー】久保純子さん「何よりも悲しいのは、子どもたちが夢を持てなくなること」

2014年05月02日(金)

20140429_kubo.jpg

4月30日放送(5月7日再放送)
シリーズ 子どもクライシス
第4回 「子どもの貧困」寄せられた声をもとに~
ご出演の久保純子さんにメッセージをいただきました。

 

《久保純子さんプロフィール》

元NHKアナウンサー。2011年~2013年夫の転勤に伴って渡米し、8月に帰国。現在、モンテッソーリ幼児教育の教員免許を取得中。二児の母(長女と次女)。

 

 

――いま日本では「子どもの6人にひとりが貧困」だと言われていますが、
その現状はご存知でしたか?

全く知りませんでした。私は日本ユネスコ協会連盟が行っている世界寺子屋運動という、
途上国に学校を作る活動のお手伝いをさせて頂いています。
貧困ゆえに生きることが精一杯で、学校に通えない子供たちが沢山います。
世界では、 大人でも未だに6人にひとりは読んだり書いたりできないという状況の中で、
それを学べる場所があれば子どもも大人も貧困から抜け出し、夢や可能性が広がります。
でも、私たちの住む日本でも6人にひとりが相対的貧困で苦しんでいるなんて……。
すごく衝撃を受けました。

 

詳細は「続きを読む」をクリックしてください > > >

 

【取材記】母子家庭の貧困は自己責任?

2014年04月30日(水)


『子どもクライシス』第1回「貧困・追いつめられる母子」で母子家庭の子どもたちの現状をお伝えしました。みなさん、どうご覧になりましたか?
今回、母子家庭の子どもたちにしぼって取材したのは、子どもがいる世帯の中で貧困のリスクが圧倒的に高いからです。
放送後、番組には『子どもたちに罪はない。なぜ親はもっとしっかりしないのか』という声も寄せられました。

番組でもご紹介したのですが、こちらのデータをご覧下さい。

20140430_kodomo002.jpg
シングルマザーの貧困

母子家庭の貧困率は5割を越え、就労による収入は平均181万円です。これは子どもがいる他の世帯に比べて400万円低く、その5割以上が非正規雇用。仕事を掛け持ちして暮らしている人も少なくありません。
本人の努力が足りない、そんなの自己責任だと言われる方もいるかもしれません。しかし次のデータをご覧下さい。
 

【出演者インタビュー】村井琢哉さん「自信を取り戻していく子どもの姿から学ぶことも多い」

2014年04月07日(月)

20140403_murai.jpg

シリーズ 子どもクライシス
4月3日放送(4月10日再放送)
第3回「ある地域の挑戦」
ご出演の村井琢哉さんにメッセージをいただきました。

 

《村井琢哉さんプロフィール》

NPO「山科醍醐こどものひろば」理事長

 

 

 

 

――「山科醍醐こどものひろば」では、居場所を見つけられない子どもたちに
学生ボランティアが向き合い、学習支援や日常の相談に乗ることで、
子どもたちは自信を取り戻しています。今回ご出演されていかがでしたか。

私たちは別に「深刻な問題だから」というような意識で活動しているわけではないんです。
子どもたちは大なり小なりクライシスを抱えている。
それは親たちもそうだと思いますし、自分は問題ないと思っている子どもたちも
もしかしたらまだ見ぬクライシスを持っているかもしれない。
でもそれはいろんな体験や多くの人たちと関わり合っていく中で
解決していくことができんだという経験を通して、
クライシスを乗り越える力を身につけてほしいということで取り組んでいるんですね。
山科醍醐という街に生まれたことは変えられないわけですから、
街全体で子どもたちのために考えていくことが大切だと思っています。

 

詳細は「続きを読む」をクリックしてください > > >

 

【取材記】子どもクライシス、その背景とは?

2014年04月01日(火)

ハートネットTV、ディレクターの青山です。
4月、子どもクライシスと題した特集を組みました。「子どもの貧困」という言葉を聞いて実感を感じられますか?あまりないという方が大半なのではないでしょうか。
子どもを取り巻く現状は今、年々厳しさを増しています。子どもの貧困率は上昇し続け、現在15.7%、現在およそ6人に1人の子どもが貧困状態です。

20140401_kodomo001.jpg

【出演者インタビュー】徳丸ゆき子さん「多くの人に"お節介入"してほしいですね」

2014年04月01日(火)

20140401_tokumaru.jpg

シリーズ 子どもクライシス
第1回「貧困・追いつめられる母子」
ご出演の徳丸ゆき子さんにメッセージをいただきました。

 

《徳丸ゆき子さんプロフィール》

大阪子どもの貧困アクショングループ代表。
長年 国際協力NGOなどで子ども支援に取り組む

 

 

 

 

――子どもの貧困問題について、どのように考えていますか。

支援する中で、貧困に悩む母親たちの「死にたい」という声ばかり聞いていますと、
この先子どもたちはどうなってしまうんだろうとか、
この社会のあり方ってどうなんだろうとか
、本当に危機感を持たずにはいられないですね。
そういうメールは毎日のように来ますから。

 

詳細は「続きを読む」をクリックしてください > > >

 

【取材記】みんな、誰かを求めてる?

2014年03月24日(月)

番組ディレクターWです。
4月の特集でお送りするシリーズ「子どもクライシス」。
放送まで1週間ほどになりました。
今日は、私が担当した第3回(4月3日放送)の現場をすこしご紹介させていただきたいと思います。

取材させていただいたのは、京都府の山科醍醐地域で活動するNPO法人「山科醍醐こどものひろば」です。
すべての子ども達が「ひとりぼっち」にならないようにと、不登校など様々な困難を抱えた子ども達にも、学生ボランティアが原則マンツーマンで寄り添いながら、地域での居場所作りに取り組んでいます。