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【出演者インタビュー】小島慶子さん「何が幸せかという前提を多様化させることが大事」

2014年09月09日(火)

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9月10日放送(9月17日再放送)
シリーズ 20代の自殺
第2回 追い打ちをかける“社会の壁”
ご出演の小島慶子さんにメッセージをいただきました。

 

《小島慶子さんプロフィール》

タレント、エッセイスト。テレビなどへの出演だけでなく、各誌でエッセイを執筆するなど、多彩な活躍を見せている。近著に『解縛(げばく)~しんどい親から自由になる』。昨年、1年間に渡ってお伝えしたシリーズ企画「カキコミ!深層リサーチ」に出演。

 

――第2回は就職や雇用の問題など、最近の社会状況がどのように20代を『死にたい』気持ちに追い込んでいるかを考えていきました。収録の感想を教えて下さい。

かつては「就職」というスタート地点の良し悪しでその後の人生が決まった時代もありましたし、それを実体験として語る人もいると思います。でも今はスタート地点とゴール地点が一直線に結ばれているわけではないですから、そうじゃなくても生きていける社会をつくる必要がありますよね。

だからまずは一直線であるべきだという合意を取り払うことが必要ですし、実は大人も「いろんな生き方があってもいいじゃない」と考えたほうが楽なんですよ。だって「あるべき老後」とか言われたら嫌じゃないですか。そういう意味でもそろそろ社会全体が「スタート地点が肝心だ」とか、「あるべき幸せを手に入れれば安泰だ」という前提は通用しなくなっているということを認めないと、全員が苦しくなると思います。そうしないと結局一番弱い立場の人にしわ寄せがいくので、若者たちは生きづらさを感じているんだと思います。大人も若者も一緒になって何が幸せかという前提を多様化させることが大事だと感じました。

 

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―−特に20代は「言われてきたこと」と「社会の実態」の違いが大きいので、戸惑いを抱えてしまうのかもしれません。

そうですね。20代に「これが幸せだよ」と教えてきた人たちが経験した幸せは20世紀のものですから、そのイメージで21世紀を生きたら、ずれが生じるのは当たり前ですよ。でも、昔のイメージで語る大人ばかりなんですよね。だから若者は自分が劣っていると感じて責めてしまう。でもそうじゃない。これは昔話になったんだ、だから昔話を語る大人を含めて、今の世の中は何が幸せなんだろう、そして私とあなたの幸せが違うのであれば両方実現する方法を考えたほうがいいよねって今すぐ話し合わなければいけないと思います。

 

 

◆放送予定
[Eテレ・ハートネットTV]
 本放送:夜8時00分~8時29分
 再放送:翌週午後1時5分~1時34分
2014年9月9日(火)  第1回 生きる力を奪う 生い立ちのトラウマ
2014年9月10日(水) 第2回 追い打ちをかける“社会の壁”
2014年9月11日(木) 第3回 “自傷行為” 生きるために傷つけて・・・
2014年9月24日(水) 反響編

[総合テレビ]
2014年9月12日(金) ハートネットTV +  生きるためのテレビ
 24時10分~25時25分


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