【出演者インタビュー】安齋 肇さん「多くの人に支えられていることをうっかりわすれていた!」
2015年04月06日(月)
4月8日放送(4月15日再放送)
NHKハート展 「知らんやろ」
ご出演の安齋 肇さんにメッセージをいただきました。
《安齋 肇さんプロフィール》
イラストレーター、アートディレクター。
――安齋さんには田邉千晴さん(17歳・肢体不自由)の『知らんやろ』という詩にイラストを寄せていただきました。初めに詩を読んだときにはどのように感じましたか。
僕も中学・高校のころは、やりたいことがあるのにできないとか、夢を持とうと思っているけどなかなか現実にできないもどかしさみたいなものがあったので、それが反発となって「みんなわかってくれない」「誰も知らないだろ」という気持ちになったりしたので。すごくよくわかるんですよね。なんだか自分のことのように思えたというのが最初の印象でしたね。
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――どのようなイメージを持ってイラストを描きましたか。
一番に思ったのは、負けないようにしようということですね。「知らんやろ」と言われたわけですから、簡単に「すみませんでした」ってあやまるわけにはいかないので、「僕のこともわからないでしょ」と一緒の気持ちになって、ちょっと暴れん坊なハートを書いてみようと思ったんです。ハート展のイラストって静かで可愛らしいイメージがあるじゃないですか。その可愛らしさを持ちながら、ちょっとやんちゃな感じをうまく表現できたらなと思ったんです。
――スタジオでは田邉さんの日常をVTRで紹介しましたが、ご覧になっていかがでしたか。
実際に思っていた子よりしっかりした女の子でした。僕は詩を読んで、詩=本人としか思っていなかったけど、VTRを見ると、おじいちゃんやおばあちゃん、兄弟、友だち、いろんな施設の人たち、車いすの技術を開発している人やコンピュータを使えるようにする技術の人など、本当にいろいろな人たちがサポートしているんですよね。そのことをすっかりわすれていて、これはやっぱり、本当に知らんかった(笑)。そうだよな、うっかりしていたなと感じましたね。
――視聴者の方には、ハート展へ来場してどのようなことを感じてほしいですか。
いま収録が終わったばかりで、ハート展の“意義”みたいなものをすごく感じていて。これは詩を書く人と絵を描く人の単なるコラボレーションの場ではなくて、それを支える人や全体をプロデュースしている人、そしてそれを見に行く人の力があってのハート展なんだと思います。知っていることや知らないことがひとつの場所に花を咲かせるために、詩を書いたり、絵を書いたり、音楽を作ったり、それぞれに役割があるとしたら、それらを“見に行く人”にも役割がある、そこが“意義”なんじゃないかなって。だから、ハート展へはプロの観覧者として見に行って、いろいろな人たちのハートを感じ取ってほしいですね。ウチのおふくろもハート展の大ファンなので、連れて行きたいと思います。
◆第20回 NHKハート展
本放送:夜8時00分~8時29分
再放送:翌週午後1時5分~1時34分
4/7(火) ―ハート展×荒木経惟―
4/8(水) ―知らんやろ―
4/21(火) ―ボクの夢―
4/22(水) ―たんぽぽ―
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