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【みなさんのカキコミから③】未来に向けて~多様な"性"、多様な"生き方"

2013年07月02日(火)

一か月にわたって放送してきたシリーズ「多様な“性”と生きている」も、
7月4日(木)の第5回再放送を残すのみとなりました。
これまでにいただいたカキコミ&メールは、合わせて約430通。
悩みや体験談を綴ってくださったみなさん、
感想やご意見を寄せてくださったみなさん、
番組を応援してくださったみなさん、
本当にありがとうございました!

20130702_LGBT2.JPG
撮影 山口美紀
レインボーフラッグ(虹をモチーフにした旗)は、
セクシュアリティーの多様性を象徴するものとして、世界各地のパレードなどで使われています。
さまざまな色が「共存」しているからこそ美しい。
私たちの社会も同じではないでしょうか…



カキコミの一部を2度にわたってご紹介してきましたが、
最終回は、セクシュアルマイノリティーの人たちから寄せられた
「当事者へのエール」や、「未来に向けてのメッセージ」をお届けします。


全体的に目立ったのは、「自分を大切にしてほしい」という声でした。
自己否定感が拭えない、将来像が描けない…
さまざまな苦しみを綴ったセクシュアルマイノリティーの方からの
カキコミに対し、多くの方が、
同じ当事者の立場からメッセージを寄せてくれています。


ぱむさん/20代/ゲイ
結局、最後まで傍にいてくれるのは自分自身。
自分自身を否定して嫌いになるよりも、
自分自身に耳を傾けること、優しくすること、厳しくすること、
それが大事だと思います。
異性愛者の輪に入ると、とたんに自分自身が「場違いな人」だと感じることがあります。
居心地が悪く、早く帰りたい・・・そう思うようになり、
人と会うのが怖くなるときもあります。
ですがやはり、
「自分はどうしたいの?なにがしたいの?なにが幸せなの?」と問い続け、
自分にあった道を選択するように心がけています。
いろんなセクシュアリティーがあるなかで、他人に認められたり、
分かってもらうことはとても大変なこと。
ですがそれと同時に自分自身でも“自分”を理解し、
常に心の声に耳を傾けること、これも大事だと、思います。


ユリさん/20代
男とか女とか、そんなのただの魂の容れ物であるだけ。
同性愛者は人間の魂を愛せる素晴らしい人々だと思います。
そして、同じ悩みを抱える人にも寄り添えます。
そんな優しいひとの周りには、どうしようもなくつらくてカミングアウトしても
受け入れてくれる理解ある人が集まります。
だからもし、今同じ悩みを抱えている皆さん、どんなに辛くても生き抜いてください。
そしてあなたの大切な人を目一杯愛してください。
あなたは本当の愛を知ってる人だと思います。



カミングアウトや結婚といったひとつひとつの場面においても、
自らの体験を例に挙げ、
「自分なりの選択をしてほしい」という声が多く寄せられました。


たくさん/40代
自分の場合、別にカミングアウトしなくても何も支障はないし、
普通に生きています。
結局、自分が「何を」求めているかによるんじゃないでしょうか?
「普通でいい」「自分らしく」と言うのは人それぞれですから、
もしカミングアウトしたくないのであれば、それも「正しい選択」です。
決して「ウソをついている」とか「隠している」とか言う事ではありません。
ただ「言っていない」だけです。
言う必要がなければそれでいいんです。
それは、正直多少の生きき辛さはありますが、
それはどんな人生を送っている人だって人生山あり谷あり、、、、
苦労もあるだろうし他人に言わないことなんて沢山あるはずです。

 

桃うさぎさん/30代
自分は両性愛者なんだろうなと思います。
去年、男性と結婚しました。彼には性的魅力はそこまで感じていませんが、
パートナーとしての安心感やこれから先、一緒に生きていくことを考えた時、
性的なものよりもたくさんの魅力があり、決心しました。
セクマイの人が将来を考えた時に、何を優先することが
自分の精神的な満足に繋がるかということを
考えてもいいのではないかと思います。


セクシュアリティーが多様であるように、
人間ひとりひとりの生き方も多様。
ある人にとっての「選択」が、別の誰かの「正解」になるとは限らない。
だからこそ、どんな人の人生も大切で、
尊重されるものであるべきだと思います。
そんな社会を実現したいという願いや決意をこめたメッセージも、
たくさんの方からいただきました。


花観さん/30代
人間は一人一人が違ってて当たり前。
「性」についてもそれが当たり前なはずなのに、
自己を確立していく教育の場では性的マイノリティを扱うことがタブー視されていて、
現場任せなのがGID当事者として、教師として嫌になることもあります。
今回小学2年生の先生が出てきたときに
こんな教育が当たり前だったら…と思ってしまいました。
みんな違って当たり前。
いろんな価値観があって当たり前。
お互いを理解できなくてもいろんな人がいることを知っておいてほしいです。

 

これからの自分さん/40代
男として、男の心で彼氏を持って今年で20年になります。
先日、多くの友達や我々双方の家族から祝福されて記念パーティーをしました。
困難な社会の中で、我々が多くの人に支えられて今日までやって来れました。
自分は、本当の「性」を隠して結婚をし、
子をもうけ親達から理想の父親だと誉められている人を知っています。
突然ガンで長年のパートナーを亡くし、
彼の家族から完全に無視されて葬式にも呼ばれなかった結果、
絶望と悲観から自殺した人を知っています。
我々が自分に正直に生きることを決断した時、同時に不幸な一生を覚悟する、
今の状況には耐えられません。
だから、自分らがそのモデルとなりたい。
こそこそ隠れて、社会の片隅で生きる必要なんてないんだと。


あらゆるセクシュアリティーの人たちが、
自分らしく生きていける社会を作るために…
今回のシリーズは終わりましたが、
「ハートネットTV」では、これからも多様な“性”について
取り組んでいきたいと思っています。
ご意見や体験談、まだまだ募集しています。
また、「今後こんなことを取り上げて欲しい」などのご要望も、
ぜひお寄せください。お待ちしています!

 

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