"見た目問題"と向き合いませんか
2012年11月28日(水)
こんにちは、キャスターの山田です。
みなさん、元気ですか。
光陰矢のごとし。
気づけば、今年も残り1か月。
せわしい年末ですが、心穏やかに新年を迎えたいところです。
さて、先日、「見た目問題」について取材しました。
その中で、自分自身の“色眼鏡”を反省することしばしば。
大きなため息を何度もつきました。
みなさん、「見た目問題」って、どんな問題が想像できますか。
普段私たちは、他人と接する時、
無意識のうちに、第一印象はどうしても「見た目」を重視する傾向にあります。
また、自身も顔やスタイルといった外見を気にして、
よく見せようという“努力”をする時が多いように思えます。
でも、顔や身体に生まれつきある「アザ」や、事故や病気による「キズ」、
「やけど」、「脱毛」など、見た目の問題にぶつかっているみなさんが、
日本には80~100万人いると言われているのです。
ジロジロ見られたり、心ない言動に傷つけられたり…。
外見が重視される社会の中で差別やいじめなど、厳しい現状に置かれています。
<見た目の症状とともに、社会の中で自分の生き方をどう考えて行くか>
それを当事者のみなさんと一緒に考え、支援をしているNPO法人では、
苦しんでいる方たちの相談を受けたり、
各地で講演会を開いたり、と精力的に活動しています。
NPO法人「マイフェイス・マイスタイル」
代表の外川浩子さん(左)、アルビノ当事者の粕谷幸司さん(右)
私も、先日、当事者のみなさんが集まった討論会に参加しました。
「周りが“普通”、自分は“違う”。
それを受け入れて“普通”になるにはどうすればいいか」
「きれいだね、って本心で思っていたら伝えてほしい。
思っていなかったら、無理に言わないでいい」
「自分にも彼女ができた。見た目は関係ないんだと思った。
周りが認めてくれることが、
自分にとって“個性”と思えるブレイクスルーになった」
そのみなさんが、
今度の日曜(12月2日)に明治大学のヒューマンライブラリーに参加して、
一般の皆さんと交流する場を設けます。
【ヒューマンライブラリーと「見た目問題」写真展】
まず、知ることから始めませんか。
当事者の皆さんの声に、耳を傾けてみませんか。
コメント
今バリバラの見た目問題を見ました。この事象を見ないふりしてました、自分自身の中にある偏見に対して腹は立ち、非常に恥ずかしく思う。おそらく人間としての一般教養知識の不足と思う。教養を高めて自分の偏見と闘いたい。繰り返すが自分の偏見を恥ずかしく思う。
投稿:あき 2016年11月06日(日曜日) 13時13分
福マガ二月号拝見させて頂きました。特に「見た目問題」は興味深かったです。
というのも僕自身生まれつき目立つ所に痣があったからです。何故『あった』と過去形なのかというと小学生の頃に手術でその痣を切り取ったからです。もっとも、今でもその名残りはありますが。あの頃はいじめを受けたり、鏡を見ると気が滅入ったりと辛い思いをすることも多々ありました。一度は皮膚が抉れ、血が滲み出るくらい痣に爪を突き立てたこともあります。
「見た目」を隠したり、手術で目立たなくするのも一つの選択肢だとは思います。しかし、今回の放送のように「見た目問題」を抱えつつも真っ直ぐに生きる人の素敵な姿を見ると、そういった道もあるのだということを深く考えもせずに手術を行ったあのときの自分の判断は果たして本当に正しかったのだろうかとも思います。明確な答えなどというものはないのでしょう。ただ、今ある手術の名残りはこのままにしておこうと思っています。
投稿:古時計 2013年02月27日(水曜日) 22時07分
「僕は、このアルビノを悲劇にしない。」
アルビノの当事者としてエンターテイナーを名乗り活動しています。
写真(右)の粕谷幸司です。
ご紹介いただいた、明治大学のヒューマンライブラリー。
じっくりと1対1の対話をご堪能いただけるほか、
「ミニ講演会」や「コラボ講演会」など、さまざまなテーマが一堂に会するフェスティバルのようなイベントです。
真っ直ぐに、色んな問題に向き合いながら、
新しい自分の楽しい人生が見つかりそうな、そんな企画だと思います。
投稿:粕谷幸司 2012年11月28日(水曜日) 23時51分