先月26日、WHOの研究機関が、ハムやソーセージなどの加工肉や赤肉の過剰摂取が、がんのリスクを高めると発表した。その直後、国の食品安全委員会は「この結果だけでリスクが高いと捉えるとは適切ではない」とする見解を発表。しかし、スーパーなどでは加工肉の売り上げが下落するなど、危険情報を巡って混乱が広がっている。こうした食品に関する“リスク情報”はいま、世界各国の機関から続々と出され、日本国内に大きな波紋を投げかけている。さらに、インターネット上には過激な表現で食品の危険性を指摘するサイトがあふれているが、そうした情報の中には、科学的根拠の乏しいものも少なくなく、情報を鵜呑みにして特定の食品を避けたりする極端な行動は、かえってリスクを高めると専門家は指摘する。あふれる食品の危険情報をどう見極め、どのような食生活を送ればよいのか考える。
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