日本語のアクセントが、18年ぶりに見直される。基準となるコトバの発音をまとめた『日本語発音アクセント辞典』は掲載7万語、駅など公共空間のアナウンス、放送、学校教育の現場、音声認識アプリのプログラム作業など、さまざまな場にアクセントの「基準」を提供してきた。しかし今回大きく方針を転換し、伝統的な発音だけでなく、クラブ、絵文字、着払いといった言葉に広がる「平板型」も積極的に採用する予定だ。効率的なコミュニケーションの基盤となり、結果的に高度経済成長を支えたとされる「基準」。しかし今回の改訂では、生きたコトバの変化にあわせて、「読み方の多様性」を認める方向になるという。どのようなものを“正しい”アクセントとするか、それぞれの現場で議論が続いている。コトバの変化が生み出す「騒動」、その背景にあるものは何か。独自のアクセントと言い回しでお茶の間を沸かせてきた、萩本欽一さんとともに読み解く。
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