チュニジアの博物館で日本人を含む21人が殺害されたテロ事件など、今、中東・アフリカ地域で、イスラム過激派組織ISに呼応するかのような動きが活発化している。アフリカ・ナイジェリアの北東部を拠点とするイスラム過激派組織ボコ・ハラムも、先月、ISに忠誠を誓う声明を発表。隣国ニジェールやチャドの国境を越えて戦線を拡大して、襲撃した住民の殺害や誘拐を繰り返しており、周辺国等に逃れた難民は既に100万人以上に達したと見られている。去年4月、200人以上の女子生徒の拉致事件を引き起こし、世界を震撼させたボコ・ハラム。事件から1年が経とうとしている今も少女達の行方は判らないままだ。ようやくナイジェリア軍は周辺国と連携してボコ・ハラムに対する本格的な掃討作戦に乗り出したが、今のところ大きな成果は上がっていない。なぜ拡散するテロを食い止められないのか?現地での取材から、その背景を読み解く。
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